Project/Area Number |
22K09721
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
木下 崇 千葉県がんセンター(研究所), 頭頸科, 部長 (00648462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
花澤 豊行 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90272327)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 口腔癌 / エクソソーム / 血清 / シークセンス / microRNA / シークエンス / 細胞外小胞 / マイクロRNA / 癌関連線維芽細胞 |
Outline of Research at the Start |
近年、癌細胞の悪性化獲得に際して、癌細胞の周辺に存在する癌関連線維芽細胞(CAF)の関与が注目されている。癌細胞とCAFは、それぞれ細胞外小胞にマイクロRNAを包括し、細胞外小胞を介して細胞間のコミュニケーションを取り合う事で、お互いの悪性化を助長していると考える。本研究では口腔扁平上皮癌(OSCC)とCAFの細胞外小胞から抽出したマイクロRNAの発現を網羅的に解析し、OSCCおよびCAFに核酸導入し、それぞれの細胞の悪性化の変化を調べる。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の口腔癌患者血清検体の解析において、手術後1年以上経過した症例の中で再発例5例と非再発例4例の血清からMagCapture Exosome Isolation Kit PSを用いてエクソソームの抽出を行った後にRNAを抽出しsmall RNAシークエンスを行った。シークエンスの結果、平均で14.9百万リードが得られ、そのうちmcroiRNA及びpiRNAにマップされた割合は平均 58%であった。得られたシークエンス結果をTMM法にて正規化し、再発群と非再発群の比較を行い、再発群で有意に発現上昇を認めたmiRNAを同定した。これら microRNAについてTCGAのデータを用いて、頭頸部癌における予後の相関を検討した。その結果、miR-154、miR-382およびmiR-763においては発現が高い群が有意に全生存率が低いことが明らかとなった。今年度はこれらmicorRNAの中でmiR-382についてin vitroの解析を行った。まずmiR-382がオートクラインで癌細胞自身に影響を与えるかを検討したが、癌細胞自身の増殖能には有意な変化は認められなかった。そこで、癌細胞から生成されるmiR-382が周囲の免疫細胞に影響を与えるかどうかを検証することとした。現在、Jurkat細胞にmiR-382をウイルスを用いて導入し、細胞に刺激を与えた時の活性化に影響を与えるかを検証中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
microRNAが癌細胞にオートクライン的に悪性化をもたらすことを仮説として実験を進めていたが、癌細胞自身にはフェノタイプを示さないことが明らかとなった。 現在は方針を転換し、周囲の細胞、特に免疫細胞に影響があるかを検証している。
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Strategy for Future Research Activity |
T細胞の挙動を模倣するJurkat細胞にmiR-382を導入し、細胞の増殖能や活性化能に影響を与えるかを検証する。また、健康成人の末梢血から免疫細胞を抽出し、miR-382が影響を与えるかを検証していく。
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