Project/Area Number |
22K09746
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
波多野 孝 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (40807583)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 秀聡 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (50727196)
佐野 大佑 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10620990)
折舘 伸彦 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90312355)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | ヒト乳頭腫ウイルス関連中咽頭癌 / 頭頸部癌 / 癌微小環境 / 腫瘍関連神経 / HPV / マイクロRNA / ヒトパピローマウイルス関連中咽頭癌 |
Outline of Research at the Start |
頭頸部癌の中でもヒトパピローマウイルス(HPV)感染を主因とするHPV関連中咽頭癌の発癌および進展機序の詳細は不明な点が多くあるが,近年癌微小環境における癌細胞と神経細胞の相互作用が癌の進展に関連することが明らかになってきた。本研究では,HPV関連中咽頭癌における,腫瘍関連神経の癌微小環境との相互作用の詳細を明らかにすることで,HPV関連中咽頭癌予後不良群の薬剤耐性・治療抵抗性の機序解明および新規治療開発へつなげることが期待される。
|
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)関連中咽頭癌は化学放射線治療に対する感受性がよく、HPV陰性中咽頭癌と比較し予後が良好である。そのため、頭頸部癌取り扱い規約においても中咽頭癌はHPV感染の有無により病期分類が大きく異なるものとなっている。しかしながら、HPV関連中咽頭癌の中にも予後不良な経過をたどる症例は依然として存在しており、その理由は明らかではない。一方、近年癌微小環境における癌細胞と神経細胞の相互作用が癌の進展に関連することが明らかになった。本研究ではHPV関連中咽頭癌発癌機構における腫瘍関連神経の機能を明らかにすることで、HPV関連中咽頭癌予後不良群に対する新たな治療法開発へつなげることを最終目的として、以下の研究を行う。1HPV関連頭頸部癌細胞由来エクソソーム中の腫瘍関連神経新生へ関わるmicroRNAの同定2HPV関連中咽頭癌オルガノイドの樹立および同定したmiR-Xを介した腫瘍関連神経新生の評価3腫瘍関連新生神経によるHPV関連中咽頭癌の成長促進能の評価4HPV関連中咽頭癌の薬剤耐性機構の解明および新規治療薬の開発。 当該年度は複数のバイオインフォマティクスアルゴリズムを用いてmiR-Xの絞り込みを行うことと併行して、今後の増殖促進能評価や薬効評価を行う実験系に必須となるPDXモデル、オルガノイドモデルの作製について、上記のアプローチと併行して先行研究としてすすめ、それぞれRNA-seqを行い遺伝子発現プロファイルを行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に引き続き、Open databaseを用いた複数のバイオインフォマティクスアルゴリズムを用いてHPV関連頭頸部癌細胞における神経新生に関わるmicro RNA(miR X)群の絞り込みを試みているが絞り込みに時間を要している。そのため、今後の増殖促進能評価や薬効評価を行う実験系に必須となるPDXモデル、オルガノイドモデルの作製について、上記のアプローチと併行して先行研究としてすすめ、それぞれRNA-seqを行い遺伝子発現プロファイルを行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
先行研究としてすすめているPDXモデル、オルガノイドモデルの作製は順調にすすんでいるため、当該技術をHPV関連中咽頭癌PDXモデル、オルガノイドモデルの作製へ応用していく予定である。現在絞り込んでいるmiR-Xを介した腫瘍関連神経新生の評価を作成したモデルを用いたin vitroおよびin vivoで解析検討すると共に、HPV特異的な機序の解明についても検証を行うことで、HPV関連頭頸部癌細胞と神経細胞との相互作用を解明する実験を行う。
|