Project/Area Number |
22K09754
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
穐山 直太郎 東邦大学, 医学部, 講師 (90554238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 智美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40372776)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 外耳道扁平上皮癌 / メカノトランスダクション / 癌微小環境 / 細胞間接着分子 / 糖鎖修飾 |
Outline of Research at the Start |
外耳道扁平上皮癌は、病態や発症メカニズムについて不明な点が多い。過度な耳掃除の習慣を有する患者が多く、力学的刺激から生じる分子シグナル応答(メカノトランスダクション)の関与が示唆される。 細胞間接着分子L1 cell adhesion molecule (L1CAM)はメカノトランスダクションを誘導する重要な分子の一つであり、翻訳後修飾として糖鎖修飾を受けやすい。糖鎖修飾のうち、コアフコースは癌の悪性度との関連するという報告が多い。 本研究では、培養細胞、動物実験モデル、ヒト組織切片という3つの実験系を用いた多角的なアプローチにより、外耳道扁平上皮癌特異的なL1CAMの糖鎖修飾を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
外耳道扁平上皮癌は、病態や発症メカニズムについて不明な点が多い。本疾患では過度な耳掃除の習慣を有する患者が多く、力学的刺激の関与が示唆されるため、力学的刺激から生じる分子シグナル 答(メカノトランスダクション)に着目した。力学的刺激による細胞骨格や細胞間接着分子を介したメカノトランスダクションにより細胞増殖および細胞死抑制シグナルが亢進すると考えられており、初年度は初代培養細胞を用いてストレッチアッセイを行い、メカノセンサーのyes-associated protein (YAP)の免疫細胞化学による発現ならびに局在解析を行った。結果、YAPの発現上昇および核内移行の上昇が認められた。2023年度は再現性が安定する細胞株を用い、ストレッチアッセイを行った。結果、コントロール細胞および癌細胞でYAPの発現上昇を認め、メカノトランスダクションを誘導する重要な分子の一つである細胞間接着分子L1 cell adhesion moleculeはコントロール細胞と比較して癌細胞株において発現が上昇する結果が得られた。すなわち、コントロール細胞と比較して癌細胞はストレッチストレスの影響を受けやすい可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
培養細胞株を用いることで実験結果の再現性が得られ、順調に研究が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
培養細胞株を用いて糖鎖修飾関連分子の解析を進め、さらに、ヒト組織切片を用いて疾患特異的な病態解析を行う。
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