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線維柱帯細胞の圧ストレス応答と房水流出抵抗の関係

Research Project

Project/Area Number 22K09794
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 56060:Ophthalmology-related
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

藤本 智和  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (50756426)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 俊洋  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (00317025)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywords線維柱帯細胞 / 眼圧 / 線維柱体細胞 / 緑内障 / 圧ストレス
Outline of Research at the Start

房水の流出抵抗増大により眼圧は上昇し緑内障を進行させる。房水の主流出路を構成する線維柱帯は眼内環境変化により影響を受け流出抵抗を変化させる。流出抵抗の増加により上昇した眼圧は線維柱帯へ圧ストレスとして働き、圧ストレスを受けた線維柱帯の反応により房水流出抵抗へのさらなる影響が予想される。本研究では眼圧変化による流出路組織の変化に焦点を当て、線維柱帯細胞の圧負荷による変化を中心に解析する。特に線維柱帯細胞の圧依存的な眼圧調節機構とエピジェネティクス制御の関係に焦点を当てて解析を実施する。さらに圧負荷により線維柱帯で起こる変化が流出抵抗へどう影響するかについてシュレム管内皮細胞も使用して検討を行う。

Outline of Annual Research Achievements

本研究では眼圧変化による流出路組織の変化に焦点を当て、線維柱帯細胞の圧負荷により生じる変化を中心に、特に線維柱帯細胞の圧依存的な眼圧調節機構とエ ピジェネティクス制御の関係に焦点を当てて解析を実施することを目的としている。
これまでの検討で、加圧負荷後の細胞ではp21の発現が有意に上昇していることを確認している。p21は細胞老化との関係も深いことから細胞老化マーカーのSA-β-galやγ -H2A.Xの発現について検討したが、加圧負荷による細胞老化マーカーの上昇は認められず、7日間の加圧負荷では細胞老化の進行は認められなかった。
また、昨年度の検討で加圧負荷による細胞増殖抑制に細胞のロット間で非常にばらつきが大きいことが分かった。しかし、細胞のロット間でのばらつきは あるが7日間、30mmHgの加圧負荷で細胞の増加抑制が認められ、本年度に再現性の検討を実施し同一条件での細胞増殖抑制を確認した。そこで、30 mmHgの加圧負荷3日後と7日後の細胞よりRNAを回収しRNA-seq解析を実施した。現在詳細な解析を実施中であるが、RNA-seqに使用した3ロットの線維柱帯細胞のうち1ロットのみ全く異なる反応をしており、個体間で圧感受性に差がみられることが示唆されるデータを得た。反応の異なる1ロットでは圧による変動が他のロットに比べて少ない傾向が認められた。一方、残りの2ロットのデータに関しては遺伝子発現変動は同様の傾向を示しており、今後はまずこの2ロットの細胞を使用して詳細な解析、検討を行っていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年度の加圧条件の再検討、および加圧機器の不具合等の影響でRNA-seq解析までに当初予定していた以上の時間を要したため。

Strategy for Future Research Activity

これまでの検討結果において、線維柱帯細胞のロット間のデータのばらつきが大きいことが分かっている。また、本年度実施したRNA-seqデータについて詳細を解析中であるが、mRNA発現レベルのロット間差に加え、圧負荷時での変動においても大きく異なるロットが存在することが分かった。今後はまず圧負荷による変動を受けやすい圧感受性の高い細胞を使用し検討を進めていく予定である。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (6 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (5 results)

  • [Journal Article] A ROCK inhibitor suppresses the transforming growth factor-beta-2-induced endothelial-mesenchymal transition in Schlemm’s canal endothelial cells2023

    • Author(s)
      Fujimoto Tomokazu、Inoue-Mochita Miyuki、Inoue Toshihiro
    • Journal Title

      Scientific Reports

      Volume: 13 Issue: 1 Pages: 149397-149397

    • DOI

      10.1038/s41598-023-36808-8

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] シュレム管内皮細胞の内皮間葉転換誘導と緑内障病態の関係2023

    • Author(s)
      藤本智和
    • Organizer
      第46回日本分子生物学会年会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] シュレム管内皮細胞に対するIL-6トランスシグナル経路の影響2023

    • Author(s)
      浦橋舞衣、藤本智和、井上みゆき、井上俊洋
    • Organizer
      第34回日本緑内障学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] シュレム管内皮細胞においてp38阻害剤はTGF-beta2誘発EndMT様変化を抑制する2023

    • Author(s)
      藤本智和、井上みゆき、井上俊洋
    • Organizer
      第127回日本眼科学会総会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] シュレム管内皮細胞におけるTGF-β2誘発EndMT様変化に対するROCK阻害剤の影響2022

    • Author(s)
      藤本智和、井上みゆき、井上俊洋
    • Organizer
      第126回日本眼科学会総会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 濾過胞における細胞間ネットワーク2022

    • Author(s)
      藤本智和
    • Organizer
      第33回日本緑内障学会
    • Related Report
      2022 Research-status Report

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Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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