Clinical Application of Photodynamic Antimicrobial Chemotherapy (PACT) for Corneal Infection
Project/Area Number |
22K09835
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56060:Ophthalmology-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
近間 泰一郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (00263765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高 知愛 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (70314797)
末岡 健太郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座助教 (20868228)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 光線力学的抗微生物化学療法 / 薬剤耐性 / 角膜感染症 / コンタクトレンズ消毒 / アカントアメーバ角膜炎 / 半導体レーザー / パルス照射 / 光線力学療法 / 抗病原微生物 |
Outline of Research at the Start |
角膜感染症モデルを用いたin vivo PACT研究を継続して行い、その有効性と実用性についての検証を続ける。具体的には、従来使用してきているLED照射とパルス半導体レーザー照射の相違点の検証を行い、より有用で安全な照射方法の確立を目指す。角膜感染症に対する新規治療法の実用化に必要不可欠なデータの蓄積を行う。 また、ソフトコンタクトレンズの消毒における本PACTの有用性と安全性についての研究も並行して行うことで、PACTの拡張性や日常生活での汎用性の向上も考慮した研究を推進する。
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Outline of Annual Research Achievements |
白色家兎を用いて、角膜実質内注入によって黄色ブドウ球菌角膜炎モデル、角膜上皮掻爬後の菌液点眼によって緑膿菌およびヒト単純ヘルペスウイルスの角膜炎in vivoモデルを安定して作成することが可能になった。黄色ブドウ球菌および緑膿菌の角膜炎モデルに対してTONS504-PACT を行い、治療後の1週間の臨床スコア、安楽死後の病理所見を評価したが、そのいずれにおいてもTONS504-PACTによる改善が得られなかった。TONS504-PACTを強化するため、in vitroにおいて塩化ベンザルコニウムによる相乗効果が最も顕著であった黄色ブドウ球菌の角膜炎モデルに対して塩化ベンザルコニウムを添加しTONS504-PACTを行い、臨床スコア、安楽死後の病理所見を評価した。しかし、そのいずれにおいても治療効果を得られなかった。ヒト単純ヘルペスウイルス角膜炎モデルに対してTONS504-PACTを行い、臨床スコア、涙液中のHSV-DNA量を測定したが、いずれにおいても治療効果を得られなかった。 ソフトコンタクトレンズ上に、安定した菌量の黄色ブドウ球菌、緑膿菌、カンジダを付着させることができた。微生物付着ソフトコンタクレンズにTONS504-PACTを行ったところ、黄色ブドウ球菌、緑膿菌に対しては浮遊菌と同等の抗微生物効果があったが、カンジダに対しては抗微生物効果が減弱した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種病原微生物の培養液中でインキュベートしたソフトコンタクトレンズに対してPACTを行い、その抗微生物効果を検討できた。微生物付着ソフトコンタクレンズにTONS504-PACTを行ったところ、黄色ブドウ球菌、緑膿菌に対しては浮遊菌と同等の抗微生物効果があったが、カンジダに対しては抗微生物効果が減弱した。 一方で、家兎黄色ブドウ球菌角膜感染モデルを作製し、BAC添加TONS504-PACTの効果を検討したが、未だin vivoにおける有効性は確認できていない。有効性の確認できているアカントアメーバ角膜炎に対する治療に特化して社会実装を目指しつつ、それ以外の病原体に起因する角膜炎における治療効果が得られる条件の探索が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
in vivo実験を通して、現在用いているTONS504-PACTのプロトコールでは細菌性角膜炎およびヘルペス角膜炎に対しては無効であることがわかった。先行実験でTONS504-PACTはアカントアメーバ角膜炎に対してはin vivoでも効果があることを確認しているので、今後はアカントアメーバ角膜炎に特化した治療効果の増強を主眼に研究を継続し社会実装を目指す。 また、引き続き他の微生物起因角膜炎に対して有効な治療プロトコールを模索する。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)