Project/Area Number |
22K09854
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56070:Plastic and reconstructive surgery-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
植木 春香 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (10899933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏明 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80965260)
平島 正則 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40383757)
松田 健 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50423166)
椎谷 友博 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80613190)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | リンパ浮腫 / マウス / リンパ管静脈吻合 / 臨床モデル |
Outline of Research at the Start |
乳癌・婦人科領域悪性腫瘍術後のリンパ浮腫に対しては、顕微鏡を用いたリンパ管-静脈吻合術が普及しているが、治療成績が安定しているとは言い難い。マウス後肢に外科手技を加えることによりマウスのリンパ浮腫モデルを作成し、このモデルマウスに対して脂肪吸引術による皮下の挫滅と薬剤投与を行い、リンパ管-静脈間のシャントを作成することで、リンパ浮腫患者の治療に繋げることが今研究の目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
実験1:後肢リンパ浮腫モデルマウス作成 先行報告(Iwasaki et al, Plast Reconstr Surg. 2017)を一部改変した方法を用いてマウス後肢リンパ浮腫モデルを作製した。三種混合麻酔薬を腹腔内投与し、後肢基部を剃毛、FITC標識デキストランを後肢足底部に局所注射してリンパ浮腫、主幹リンパ管を描出した。後肢基部を全周切開し筋膜上で剥離操作を行った。描出されたリンパ節を含めた軟部組織を切除、主幹リンパ管を結紮した。皮膚欠損部にシリコンシートを留置し、皮下組織同士が接触しない状態で剥離した皮膚および皮下組織を筋膜上に固定した。術後定期的に後肢腓腹筋腱移行部での周径測定を行い、術後7日頃をピークとする安定した浮腫が形成されることを確認した。 実験2:各種薬剤の投与 上記の後肢リンパ浮腫モデルマウスに対して皮下組織の挫滅操作および各種薬剤の投与を行った。脂肪吸引手技はマウスの皮下で行うことは困難であり、マイクロフックでの皮下組織の挫滅操作のみに変更した。また、後肢容積の測定は測定誤差が大きく、腓腹筋腱移行部での周径測定に変更した。実施計画に記した薬剤のうち、抗podoplanin抗体、PLC阻害剤の投与を行い、現在経過観察を行なっている最中である。 実験3:組織形態学的評価 切開創より遠位で後肢断面の組織形態学的評価を行うための固定、観察法について検討を行なっている。また、血管・リンパ管の可視化のため、組織透明化による観察法についても検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
幾つか検討を要した点はあったものの、リンパ浮腫モデルの作成は問題なく可能であった。また、薬剤の調達、調製などについても特に問題なく進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
更なる薬剤投与を進め、リンパ浮腫の治療に繋がりうる薬剤の検索を進める。組織形態学的評価の方法についても確立させる。また、治療薬の候補が発見できなかった場合は血小板ーリンパ管内皮の相互作用に着目して他の薬剤を検討する。
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