老化細胞除去薬によるSjogren症候群の新規治療戦略
Project/Area Number |
22K09936
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
尾曲 大輔 鶴見大学, 歯学部, 助教 (10608699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 直行 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20386080)
中山 亮子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (50749843)
山崎 智恵 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (80817122)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | シェーグレン症候群 / p16INK4a / 老化細胞 / 老化細胞除去薬 / SASP因子 |
Outline of Research at the Start |
シェーグレン症候群(SS)は免疫のバランスが崩れることで、唾液腺や涙腺に炎症が生じてドライマウスやドライアイなどの症状を示す自己免疫疾患であるが、その発症機序は不明で症状を和らげる治療が主流である。一方、近年では持続的な(慢性)炎症性疾患の発症に老化した細胞(老化細胞)の関与が示されている。老化細胞の増加やその分泌物によって慢性炎症の長期化と自己組織を攻撃する白血球の活性化が起こり、自己免疫疾患を引き起こすと考えられている。本研究では、SSの成立機序における老化細胞の関与を検討し、老化細胞の除去薬による病状改善の可能性について解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
老化細胞は加齢に伴い全身的に増加することが知られている。また、老化細胞の分泌物(SASP因子)は持続的な(慢性)炎症疾患の1つであるシェーグレン症候群(SS)の発症に関与することも考えられている。本研究では、SSの成立機序における老化細胞の関与を解析し、老化細胞除去薬による病態改善の可能性について検討することを目的とし、マウスの唾液腺を試料とした分析を実施した。 老化細胞の指標であるp16INK4aに着目し、老齢(84週齢)と若齢(10週齢)マウスの唾液腺から抽出したRNA試料を用いて、quantitative RT-PCRを行った結果、p16INK4aの遺伝子発現量は、老齢マウスが若齢マウスより有意に高く、SASP因子であるインターロイキン(IL)-1a、IL-1b、IL-6や腫瘍壊死因子(TNF)aなどの遺伝子でも老齢マウスが有意に高いことを確認した。さらに、H-E染色標本では導管周囲に白血球(リンパ球と形質細胞)の浸潤がみられ慢性炎症の所見が観察された。 その上でp16INK4a陽性細胞の局在を組織学的に検討するため、免疫染色の最適条件の確立を試みた。しかし、老齢マウスの頭数の確保に時間を要した点と、確保できた少ない試料での先行試験では結果の再現性が得られず、さらなる検討が必要であった。また、腺上皮細胞や導管上皮細胞だけではなく浸潤してきたリンパ球や形質細胞のp16INK4a発現について、高齢マウスを老化細胞除去薬の投与群と非投与群にわけて検証することも目的としたが、研究の実施には至らなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)