合成致死性を用いた新しいがん治療法の検討~変異に応じた個別療法の確立を目指して~
Project/Area Number |
22K09956
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
藤兼 亮輔 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (20581713)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 細胞死 / ミスマッチ修復 / DNA複製ストレス / DNA損傷応答 / DNA修復 / 合成致死 |
Outline of Research at the Start |
遺伝的背景の異なる口腔がん細胞をモデルとして、それぞれの変異や染色体異常との二重変異によって合成致死または薬剤高感受性となる遺伝子をスクリーニングし、がん細胞の変異に伴う特有の経路と薬剤耐性獲得に関わる経路を明らかにし、変異に合わせた治療標的分子を見つけることで、既存療法と合わせた口腔扁平上皮癌の個別療法の原理を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
合成致死のスクリーニングの系を試行するため、レンチウイルスによるCRISPRライブラリーを作成した。ライブラリーのマルチプリシティーを確保するためウイルス産生を数回行い濃縮しウイルス力価を測定した。昨年同定したFANCD2のアルキル化損傷応答における機能を続けて解析した。CRISPR/Cas9法で作成したFANCD2欠損細胞はアルキル化剤に高感受性となるが、損傷マーカーである53BP1のフォーカス形成が促進されており、二本鎖切断の上昇が感受性の原因であることがわかった。また、FANCD2はミスマッチ修復タンパク質複合体と損傷部位で共局在していた。このとき、FANCD2がモノユビキチン化されていたため、複製ストレスに対応してファンコニ経路を誘導していると予想された。そのため、ファンコニ経路で損傷箇所にリクルートされるCtIPの局在を調べたとろ、FANCD2欠損細胞ではCtIPの集積が低下していることがわかった。これらの修復因子をアルキル化剤高感受性を与える因子として解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
合成致死のスクリーニングの系を試行するため、レンチウイルスによるCRISPRライブラリーを作成した。ライブラリーのマルチプリシティーを確保するためウイルス産生を数回行い濃縮しウイルス力価を測定するなど、ライブラリーの作成と評価を終えた。これらの試行に予想より時間がかかり、今年度行う予定であった実際のスクリーニングまで辿り着くことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
CRISPRライブラリーを用いてノックアウト細胞を作成し、合成致死および抗がん剤高感受性細胞の同定を試みる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)