Project/Area Number |
22K10008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大原 絹代 日本大学, 歯学部, 助教 (10731606)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 淳 日本大学, 歯学部, 講師 (10386055)
岡田 真治 日本大学, 歯学部, 専修医 (60844008)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 歯髄炎 / TLR4 / 三叉神経説細胞 / TLR4 / 三叉神経節細胞 |
Outline of Research at the Start |
歯科医院を受診する患者の中には、痛みの原因と全く異なる部位(顔面皮膚、顎関節、歯根膜、舌あるいは口腔粘膜)に痛みが発症する異所性異常疼痛を訴える患者が少なくない。このような症例は原因歯の同定を困難にし、適切な治療の妨げとなり、難治性の疼痛として口腔や顔面痛による疾患と誤認し、誤診あるいは誤治療のような臨床的に深刻な問題を起こすケースが多い。本研究では、三叉神経節細胞間における機能連関の分子メカニズムを明らかにすることで、原因不明かつ難治性の口腔顔面痛の治療法や新薬の開発に、従来とは異なるアプローチによって貢献することを目指すものである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、三叉神経節細胞間における機能連関の分子メカニズムを明らかにすることで原因不明かつ難治性の口腔顔面痛の治療法や新薬の開発に、従来とは異なるアプローチによって貢献することを目指すものである。 これまでの研究で、歯髄炎が引き起こされると、炎症歯髄を支配する三叉神経節細胞の活動が著しく亢進し、舌を支配する三叉神経節細胞にToll-like Receptor (TLR)が発現し、舌に異所性異常疼痛が発症することを明らかにした。そこで今回、歯髄炎モデルラットの行動解析および行動薬理学的解析を行うとともに、免疫組織学的手法および生化学的手法を用いて三叉神経節細胞の活動性変化および様々な生理活性物質の合成変化を検討することで、歯髄炎に伴う異所性異常疼痛の発症機構の解明を目指す。 令和4年度の研究実施計画として、まず生後8週目SDラットを用いて、左下顎第一大臼歯の歯髄炎モデルラットを作製した。処置群として、LPSおよび生理食塩水群(以下Saline群と示す)、対照としてSham群の3群を作製した。そして、これら3群の舌への機械および熱刺激に対する逃避閾値変化を処置前、処置後1、3、5、7、9、11、14日目と経日的に計測し、行動解析を行った。その結果、Sham群と比較して、処置後1日目のLPS群およびSaline群に最も有意な閾値変化を認めた。今後は、処置後1日目の歯髄炎モデルラットを用いて三叉神経節におけるCD137Lおよび活性酸素(ROS)の発現を免疫組織学的手法にて解析を行っていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度の予定としては、①歯髄炎発症後の舌への機械および熱刺激に対する逃避閾値変化の解析と②三叉神経節におけるCD137Lおよび活性酸素(ROS)の免疫組織学的解析を実施する予定であったが、歯髄炎発症後の舌への機械および熱刺激に対する逃避閾値変化の解析が思うように結果が出ず、時間を要してしまったため遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、令和4年度に実施する予定であった三叉神経節におけるCD137Lおよび活性酸素(ROS)の発現を免疫組織学的手法にて解析を行い、終了次第、令和5年度以降に行う予定である研究も随時遂行していく予定である。
|