Project/Area Number |
22K10056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石田 健 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (90808833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 誠大 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (20452451)
野崎 一徳 大阪大学, 歯学部附属病院, 准教授 (40379110)
池邉 一典 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 要介護高齢者 / 口腔機能 / 栄養状態 |
Outline of Research at the Start |
どの様な要介護高齢患者に対して歯科がどの様に介入した場合に,より効果的に心身の健康を維持できるかを明らかにする.5年間の後ろ向き研究で得られたモデルに対して,3年間の前向きコホート研究を行って,同モデルの妥当性について統計的に検証を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度に引き続き、令和5年度も本研究の調査対象であるJAみなみ信州阿南歯科診療所が過去5年間に訪問した施設や居宅で生活している要支援・要介護高齢者の診療録について、データ収集を行った。調査項目は、歯の状態(残存歯数、齲蝕、修復状況、咬合状態)と歯周組織の状態(歯周ポケット測定、動揺度測定、プロービング時の出血)、治療内容(有床義歯補綴,歯周治療など)やその時期、回数、定期的リコールの有無、口腔衛生管理の介入の有無である。昨年度予定していた、患者の全身変化(循環器、呼吸器、脳神経疾患等の慢性疾患と過去5年間の治療歴、入退院歴、常用薬剤、発熱の既往、全身状態の変化、要介護度の変化、ADL)についてのデータ入手が、阿南町のシステム移行に伴い、達成できなかったため、本年度中の入手を目指し、歯科介入の効果を検証する予定である。なお、前向き研究についても住民歯科検診に参加予定であった1300名を対象に後ろ向き研究で検討した歯と全身の項目に機能検査に加え、口腔機能低下症項目の測定を計画していたが、昨年度同様、新型コロナ感染症の影響により多くの検診が実施されない状況であったため、住民歯科検診の再開に合わせて本格的に開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究で計画した内容のうち、後ろ向き縦断研究についてはおおよそ予定通りデータ収集が達成された。本年度もデータ収集を遅滞なく進める予定である。一方で、前向き縦断研究については、阿南町で実施予定であった住民歯科検診受診者を対象とすることを計画していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、R4年度に引き続き、令和5年度もは大半が実施されなかったため、データ収集ができていない。住民歯科検診の再開の日時は確定していないが、再開され次第、データ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
後ろ向き縦断研究については、研究計画通りに進められる見込みがあるため、引き続きデータ収集を行い、どの様な要介護高齢患者に対して歯科がどの様に介入した場合に、より効果的に心身の健康を維持できるかについて、最終分析を行い、歯科治療効果について明らかにする予定である。前向き研究については、後ろ向き研究の妥当性を、3年間の前向き研究によって検証する予定であったが、1年間の調査データに変更し、歯科介入と心身の状態の変化との多岐にわたる複雑な関係を分析する予定するとともに、今後の基盤データとしての活用を検討する。ただし、R6年度も昨年度同様、住民歯科検診が実施されない場合は、後向き研究で得られた結果を多角的に分析・検証することとする。
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