Project/Area Number |
22K10066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
木本 統 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (10267106)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 軟質リライン材 / 食品のテクスチャー |
Outline of Research at the Start |
グミゼリーでの咀嚼能率は軟質リライン材使用義歯装着者の方が通法の義歯装着者より低くなることが明らかとなった。この結果は試験食品の機械的特性、特に弾性が患者の咀嚼へ影響するからと考えている。そこで、この原因を基礎研究と臨床研究によって明らかにしようと考えた。基礎研究では、軟質リライン材で裏装した試験体と裏装なしの試験体の上で試験食品の破断試験を行い、得られたパラメーター(破断エネルギー等)を両群間にて検討する。そして、基礎研究で差が認められた試験食品を使用し、軟質裏装全部床義歯装着者と通法全部床義歯装着者の咀嚼を主観的咀嚼評価と客観的評価(嚥下までに要する時間、咀嚼回数、咀嚼運動)で検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
目的:食品の物性が軟質リライン使用全部床義歯装着者の咀嚼へ及ぼす影響を検討することを目的として、現在軟質リライン材裏装全部床義歯装着者の咀嚼への効果が食品の機械的特性により異なるか否かを基礎研究にて明らかにする研究を行っている。 方法:軟質リライン材裏装試験体と軟質リライン材非裏装試験体上でグミゼリーをテクスチャーアナライザーにて圧縮し、テクスチャーの変化を観察している。軟質リライン材裏装試験体に用いる軟質リライン材にはソフリライナーS、ソフリライナーMS、ソフリライナーMとし、軟質リライン材非裏装試験体はトクヤマリベースを用いリラインを行った試験体を用いている。グミゼリーにはUHA味覚糖咀嚼能力測定用グミゼリーを用い、室内の温度は口腔内を想定して36℃にて行っている。 結果:リライン材の硬さは、ソフリライナーS→ソフリライナーMS、ソフリライナーM→トクヤマリベースの順序で硬くなる。ソフリライナーS、ソフリライナーMS、ソフリライナーM、トクヤマリベースで裏装した試験体上でグミゼリーを圧縮すると、グミゼリーの硬さは有意に変化した。グミゼリーの硬さは、裏装材の硬さと同じ傾向を示し、ソフリライナーS、ソフリライナーMS、ソフリライナーM、トクヤマリベースで裏装した試験体上の順で硬くなった。このことは、義歯床用材料の硬さが食品の硬さを変化させる可能性を示唆している。すなわち、軟らかい試験体上で測定を行うと、グミゼリー本体の軟らかさに近づき、義歯床が硬くなればなるほど同じ食物を咀嚼しても、食物が硬いテクチャーを持つことを意味している。 今後の予定、現在食品の硬さのみを測定しているが、この時粘膜面に加わる荷重を圧力センサーにて同事測定し、食品の硬さの変化と共に、粘膜面に加わる圧をシュミレーションしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1年が経過した現在、義歯床用材料の硬さが食品の硬さを変化させる可能性を示唆できた点では満足できている。この結果をうけ、昨年度中に食品の硬さのみをのみの測定でなく、食品荷重時の時粘膜面に加わる荷重を測定する予定であった。しかしながら、測定装置の納品が遅れ昨年度中に研究が始めることが出来なかった。このことが、「やや遅れている」の理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在食品の硬さのみを測定しているが、この時粘膜面に加わる荷重を圧力センサーにて同時測定し、食品の硬さの変化と共に、粘膜面に加わる圧をシュミレーションしていく予定である。さらに、無歯顎患者を被験者とした臨床試験を予定している。
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