Current dental problem extraction in the pathogenesis of obstructive sleep apnea -In the search for effective treatment options-
Project/Area Number |
22K10085
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鈴木 浩司 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (80349977)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸症 / 鼻閉 / 習慣性口呼吸 / 鼻呼吸訓練 / 鼻腔通気 / Yoga / 下顎前方位保持型装置 / 口腔内装置治療 / 口呼吸 / 呼吸訓練 / 舌位 |
Outline of Research at the Start |
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の治療に対する歯科医療の果たす役割は大きい。特に口腔内装置にて下顎を前方にて固定する装置(MAD)は、現在ではOSA治療の重要な選択肢である。 しかしながら、MADは鼻閉を伴う患者への使用が難しい等、OA治療が継続できないケースが少なくない。現在、日本人OSA患者の睡眠状態と口呼吸状況に関する詳細な報告は無く、歯科医師によるMAD治療実施において、これらの情報は重要である。そこで本研究は睡眠時無呼吸症患者と口呼吸の関係を調査するとともに、この対策を検討し、MAD治療の効果を高めることにある。
|
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は,睡眠中に呼吸が減弱する、あるいは停止することで、体内の酸素濃度が下がり、睡眠が障害される全身性の疾患であり、看過できない。これまで筆者らは、低下した睡眠呼吸状態を口腔内装置(OA)の中でも特にモノブロックの下顎前方位保持型装置(MAD)による治療で、睡眠呼吸状態だけでなく起床時のReaction timeをも改善し、日常活動向上の可能性を報告した。 OSA発症のリスク因子の中でも、特に鼻閉は口呼吸を誘発し、無呼吸を増悪させるだけでなく、MAD装着率の低下にも繋がるため看過できない。当病院いびき外来を訪れる患者のほとんどは鼻腔通気度が低く、口呼吸が習慣化されている。しかしながら初診時の調査では自分に鼻閉は無いと多くの者が認識していて、これがOSA患者の特徴と言える。従っていかに自覚していない鼻閉を解くかがOA治療成功の鍵となる。あるいは習慣性口呼吸者への対策を講ずれば、OSAの予防や軽減につながるかもしれない。 これまで、歯科領域では矯正歯科を中心に習慣性口呼吸者に口腔筋機能訓練(MFT)を実施し、一定の成果は得てはいる。しかし睡眠歯科領域では口唇閉鎖力の低下や低位舌が改善しても鼻呼吸に移行していなければ目的を達成したとは言えない。そこで、著者らは習慣性口呼吸を鼻呼吸に変えるためにはMFTを実施する際、Yogaによる鼻呼吸訓練の併用が有用と考えた。覚醒時の呼吸を改善することなく睡眠時の呼吸状態は改善できないからである。しかしながら、歯科における呼吸訓練を検討した報告は見ない。 結果、鼻呼吸訓練を一定期間継続することで通常時の鼻腔通気が有意に増加することが明らかとなり、習慣性口呼吸者への鼻呼吸訓練は有効であるといえる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID19のに対する政府の対応が徐々に緩和される中、病院に来院される患者も戻りつつあり、情報を得られる状況が以前のように戻ってきたことが、また、論文を投稿するのに必要なデータが順調に収取でき、解析も順調に進んでいる。これが本研究がおおむね順調に進んでいる大きな要因である。 当初予期していないことが起こる可能性は否めないが、積極的に情報取集を続け、研究を遂行していきたいと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、継続して受診患者の情報収集、解析、介入試験を繰り返している。今後は、睡眠呼吸状態の情報と患者基本データと鼻腔通気検査項目、口腔機能項目の分析結果からOSAと関係の深い歯科的関連項目を見つけるとともに,口呼吸や低位舌に着目しOSAの重症度に関係があるか解析する予定である。 また、OSAと鼻閉、低位舌に強い相関関係がみられる可能性が高いことから、閉口鼻呼吸のための口唇閉鎖力強化と低位舌からの脱却を目指す舌圧強化のためのMFTを睡眠時に実施し、並行して鼻呼吸訓練としてヨガによる呼吸調整を日中実施する。夜間もMFT”はTongue Right Positioner(Tonguelab社)を考えている。マウスピースタイプなので、日中だけでなく睡眠時や呼吸調整とも同時使用できる利点がある。 これまでにない斬新発想をもって、研究を進めていきたいと考えている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(9 results)