Project/Area Number |
22K10144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
村田 琢 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80242965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 香澄 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20378368)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | phosphodiesterase / cAMP / compartmentalization |
Outline of Research at the Start |
Phosphodiesterase2 (PDE2)は細胞内のcAMP等の濃度を調節することにより様々な生理作用に関係している。悪性腫瘍細胞では細胞増殖を制御するが、浸潤との関係は報告がなかったが、申請者らは口腔悪性黑色腫細胞でPDE2が浸潤と関係することを世界で初めて発見した。しかし、PDE2の浸潤制御機構の詳細は不明である。そこで、本研究はこの制御機構を明らかにして新たな治療標的とするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
Phosphodiesterase2 (PDE2)は細胞内のcAMP等の濃度を調節することにより様々な生理作用に関係している。悪性腫瘍細胞では細胞増殖を制御するが、浸潤との関係は報告がなかった。しかし、申請者らは口腔悪性黑色腫細胞でPDE2が浸潤と関係することを世界で初めて発見した。しかし、PDE2の浸潤制御機構の詳細は不明である。そこで、本研究はこの制御機構を明らかにして新たな治療標的とするものである。 これまでの研究より、PDE2が浸潤と関係するようになったのは、PDE2遺伝子の調整部分の遺伝子変異により1アミノ酸が変化したため異なった足場タンパク質と結合し、正常とは異なった細胞内小器官と結合するようになった。そのため、cAMP-PDE2シグナル伝達の区画化の変化が起こり浸潤と関係するシグナルが形成されたという仮説を導き研究を進めた。しかし、以下の4点が解明されていない。 1.変異型PDE2の細胞局在の正確な場所。 2.足場タンパク質。 3.このシグナルに関わる遺伝子。4.cAMP-PDE2から浸潤へのシグナル伝達の詳細。そこで本研究では、口腔悪性黑色腫細胞でPDE2遺伝子変異によるcAMP-PDE2シグナル伝達の区画化で未だ不明な上記の4点について解明することである。しかし、PDE2の発現量は非常に少ない。そこで本年度は、本研究の重要な部分である野生型と変異型の遺伝子合成と細胞への導入を行なった。 そして、その細胞を利用して変異型PDE2の細胞局在の正確な場所の解明などを進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、本研究の重要な部分である野生型と変異型の遺伝子合成と細胞への導入を行なった。そして、この遺伝子導入された細胞を利用して 1.変異型PDE2の細胞局在の正確な場所。 2.足場タンパク質。 3.このシグナルに関わる遺伝子。4.cAMP-PDE2から浸潤へのシグナル伝達の詳細。などの研究を進めている。それゆえ、本年度の進捗状況はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要でも記載したが、PDE2の発現量は非常に少ない。そこで、PDE2遺伝子を強発現させた細胞を作製し、研究を行っていく予定である。条件が決定できれば口腔悪性黑色腫細胞でさらに行っていく予定である。
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