Project/Area Number |
22K10176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
久米 健一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60650067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 剛 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40322292)
高田 耕児 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (40530621)
比地岡 浩志 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70305150)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 口腔癌の転移 / miRNA / ctDNA / CTC |
Outline of Research at the Start |
口腔がんでは前立腺がんにおけるPSAのようなスクリーニングに使用されるマーカーが存在せず、早期発見という点では満足できる状況ではない。また口腔がん患者の生存に大きく影響するのが転移の有無である。一般的に口腔がんでは原発巣形成→脈管浸潤→頸部リンパ節や肺への転移という経過を取ることが多いが、一連の過程の中で様々な遺伝子の変化が起こっていることが予想される。本研究ではそれぞれの段階で起こっている遺伝子変化をリアルタイムに把握し、変化していくバイオマーカーを検索、対応する治療薬選択の一助または新規に開発への貢献を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
当科は過去の報告で健常者40名と口腔がん患者40名より血液サンプルを採取し、健常者と口腔がん患者との間で発現に差を認めた14種類のmiRNAを同定した。さらにこの14種類のmiRNA の中で6種類のmiRNAを組み合わせ、感度、特異度とも最も高くなるようにmiRNAを組み合わせた計算式をmiRNA indexとして口腔がん患者群と健常群を区別できるスクリーニングツールとして良好な診断精度を持つことを報告している。本研究では口腔がんの頸部リンパ節転移を持つに対象を絞って術前、術後、外来での長期経過観察中にも血液サンプルを収集した。2022年4月〜2023年9月までで血清を回収できた全OSCC患者数は33名であった。しかし、継続して血液採取ができており、他の悪性腫瘍を持たず、放射線化学療法などで病変部が修飾されていない患者を除くと研究対象患者は24名であった。一次転移(予防的に頸部郭清を行ったところ転移リンパ節が見つかった症例)16症例について上記の14種類のmiRNAを調べたがAUC 70%を超えるものはなく、最大でもmiRNA 22の56.4%であった。後発転移についても上記の14種類のmiRNAをそれぞれ調べたが、こちらもAUCが70%を超えるものがなく、最大でもmiRNA144の63.3%であったことより、一次転移、後発転移に対するスクリーニング検査として期待できる結果は得られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要の欄にも記載したが、当初予定した実験デザインとは異なった結果となったため、進捗状況としてはやや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
新たなテーマの模索としてOSCCにおける内因性コントロールmiRの確立を予定している。これは収集した血液サンプルを無駄にすることなく行えるテーマであり、食道がんで先行研究があるため、同じ粘膜のがんである口腔がんでも汎用できるのではないかと考えている
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