種子島スタディー口腔から地域高齢者の健康寿命延伸を目指す官学連携縦断的機能評価ー
Project/Area Number |
22K10196
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
鈴木 甫 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (10623340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 卓也 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30726758)
手塚 征宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50759777)
網谷 真理恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (90574400)
網谷 東方 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (70535674)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 通いの場 / オーラルフレイル / フレイル / サルコペニア / 口腔機能低下症 / 健康寿命 / 口腔機能低下 / 介護予防 |
Outline of Research at the Start |
種子島における介護予防事業拠点「通いの場」参加者に対し「口腔機能低下予防・改善」に着目した『よろ~て種子島口腔体操』の普及・啓発を行う。「口腔機能・運動機能・栄養・社会参加」の観点から「通いの場」参加者の縦断的評価を実施し、 KDBシステムを活用した地域の健康課題の分析を行う。さらに研究期間内のプロセス指標(65歳以上参加者数及び割合)、アウトカム指標(65歳以上新規要支援・要介護認定申請者数及び割合、フレイル状態)について短期的モニタリングを行う。本研究により「通いの場」における口腔機能低下予防・改善が「介護予防・健康寿命延伸」に資することを立証する科学的知見の蓄積を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「通いの場」での「口腔機能低下予防・改善」に着目した介護予防事業の展開を西之表市と共同で行い、口腔機能低下予防・改善プログラムの実践によるポピュレーションアプローチが、フレイル・介護予防・健康寿命延伸に寄与することを科学的手法によって立証することを目的として実施されている。本年度は、コロナ感染症感染拡大により、現地種子島での健康調査を主とした介護予防事業開催は実施できなかったが、これまでに蓄積された健康調査のデータ解析と論文投稿ならびに、サルコペニア評価の基礎検討を元にしたプロトコル実験の論文掲載(Front Pharmacol. 2022;13:996757. doi: 10.3389/fphar.2022.996757.)が実現した。健康調査のデータ解析では、得られた参加者総計401名(男性87名、女性314名、平均年齢:78.3±7.3歳)のうち、年齢とともに口腔機能の、「舌・口唇運動機能、舌圧、咀嚼機能、嚥下機能」の悪化が認められた。口腔機能低下症の該当項目数は、年齢とともに増加しており、高齢者においても一律の対応ではなく、世代に合わせた口腔機能低下対策が必要である可能性が示唆された。口腔機能低下群では、フレイルに深く関与するサルコペニア、運動機能低下が認められ、フレイルの程度の悪化が口腔機能低下の悪化と相関していた。多変量解析の結果、オーラルフレイルの有無と年齢、歩行速度、GOHAI(口の健康度自己評価)、そしてタンパク質摂取量の増加に有意な関連が認められた。今回の解析では、オーラルフレイルのリスク因子として、運動機能面・栄養面・口腔環境のいずれの因子も深く関わっている可能性が示唆された(2023年3月現在投稿中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症感染拡大により、現地種子島での健康調査を主とした介護予防事業開催が実現できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年5月にコロナ感染症が5類に変更となった後のポストコロナを見据え、西之表市と連携した縦断的機能評価を再開する。さらに、一部健康調査を実施した地域については、「口腔機能低下予防・改善」に着目した介護予防事業のモニタリングを実施する。具体的には、下記プロセス指標およびアウトカム指標について評価を実施する。 【プロセス指標】「通いの場」への65歳以上参加者数及び割合および状況、評価方法:年度毎の時系列評価・地域間比較・介護予防活動展開(実施回数)状況 【アウトカム指標】65歳以上新規要支援・要介護認定申請者数及び割合、フレイル状態、評価方法:年度毎の年間新規認定者およびフレイル状態の状況の集計およびと時系列評価、地域間の比較を行い、介護予防活動状況の取組状況と生活支援の充実状況について評価を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)