Project/Area Number |
22K10204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
岡田 康男 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (40267266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 淳也 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (90779787)
戸谷 収二 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20287791)
小根山 隆浩 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (40350160)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 口腔細菌叢(フローラ) / 口腔潜在的悪性疾患 / 口腔癌 / 口腔細菌叢のバランス破綻 / 組織学的悪性度 / T分類 / 頸部リンパ節転移 / 免疫組織化学 / p53ロス / 細菌の産生因子 |
Outline of Research at the Start |
口腔癌は進行すれば治療後に摂食・嚥下・構音機能や審美的問題を残す.更に栄養障害,免疫能低下や引き籠りを招き,社会生活を営む上で大きな障害となる.そのため健常粘膜が潜在的悪性疾患へ変化し,更に癌化することを抑制,予防することは大きな意義がある.我々のこれまでの研究から口腔内細菌叢(フローラ)の異常(バランス破綻)により細菌が産生する癌抑制・癌増殖抑制因子の欠乏が癌化に働く可能性に着目し,増減する細菌のDNA解析とそれによる組織学的変化を明らかにし,特定の増減する細菌の培養抽出液で口腔癌細胞の変化や増殖抑制・促進をin vitro実験で確認し,潜在的悪性疾患の発生,癌化の予防法確立に寄与する.
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Outline of Annual Research Achievements |
口腔潜在的悪性疾患や癌患者における口腔細菌叢のバランス破綻により正常細胞や組織構造に変化をきたす機構を明らかにすることを目的に細菌を採取した.口腔潜在的悪性疾患や癌患者30例における病変部各1検体と非病変部(舌背)各1検体の計60検体およびコントロール10例の舌背部10検体である.DNA塩基配列・分子系統解析(16S rRNA)により,菌種,量,分子系統解析およびその複雑な構成割合を明らかにするために,細菌のDNAを抽出し,可変領域(V3-V4)のPCR増幅を行い,ライブラリー化および次世代シーケンサーにより塩基配列を取得した.また,口腔癌・前駆病変30例における組織・細胞の変化とその機構および腫瘍殖能・進展について明らかにするために臨床的にはT分類,頸部リンパ節転移有無と,病理組織学的にはAnneroth組織学的悪性度評価と細菌の分子系統解析結果との関連について検討した.その結果,属レベルでは,コントロール群に比べて腫瘍群で,Pseudomonas,Gemella等の割合が高く,Veillonella,Niesseria等の割合が低かった.多様性解析では,Chao1,OTUs,Shannon indexにおいて,コントロール群,舌癌,頬粘膜癌に比べて歯肉癌が高値を示した.Faith‘s Phylogenetic Diversityでは,コントロール群に比べ,頬粘膜癌,歯肉癌,舌癌の順に高値を示した.PCoA unweighted UniFracでは,原発部位により距離の近接(菌叢類似)がみられた.T分類が進む程,また,頸部リンパ節転移がある場合には,FusobacteriumやPrevotella等の割合が高く,組織学的悪性度が高い場合にはPrevotellaの割合が高かった.これらの結果について2023年8月の第34回日本臨床口腔病理学会総会・学術大会において報告した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定した口腔潜在的悪性疾患や癌患者30例における病変部各1検体と非病変部(舌背)各1検体の計60検体とコントロール10例の舌背部10検体の細菌採取を行い,合計70検体のうち病変部30検体とコントロール10検体の合計40検体についてDNA塩基配列・分子系統解析(16S rRNA)を行い評価でき,また,対象症例30検体の免疫組織化学染色を行い評価できたが,病変部位に偏りがあり,頬粘膜と下顎歯肉の病変の検体が少なく統計解析には必ずしも十分とは言えないため.
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Strategy for Future Research Activity |
頬粘膜と下顎歯肉の病変における病変部と非病変部の細菌採取を行い,DNA塩基配列・分子系統解析(16S rRNA)を評価,検討し,さらに,特定の増減する細菌の培養抽出液で口腔癌細胞の変化や増殖抑制・促進を確認するためにin vitro実験を行い,得られた結果について学会で発表予定である.
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