Project/Area Number |
22K10230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (30343122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落谷 孝広 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (60192530)
藤居 泰行 東京医科大学, 医学部, 助教 (90829748)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 破骨細胞 / MRONJ / エクソソーム |
Outline of Research at the Start |
本研究は、薬剤関連顎骨壊死(Medication-related osteonecrosis of the jaws: MRONJ)におけるエクソソームの関与による基礎的知見を見出し、発症メカニズムおよび病態の解明を目的とする。昨今、細胞間コミュニケーションツールとしてエクソソームが果たす役割に注目が集まっており、癌や免疫疾患など多様な疾患の診断や治療への臨床応用が期待されている。本研究の最終目標は、これまで不明であったMRONJのバイオマーカーや新規治療ターゲットの発見に繋げ、現在においても多くの臨床家が難渋しているMRONJの診断や治療に革新的な一歩をもたらすことである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、薬剤関連顎骨壊死(Medication-related osteonecrosis of the jaws: MRONJ)におけるエクソソームの関与による基礎的知見を見出し、発症メカニズムおよび病態の解明を目的とする。昨今、細胞間コミュニケーションツールとしてエクソソームが果たす役割に注目が集まっており、癌や免疫疾患など多様な疾患の診断や治療への臨床応用が期待されている。MRONJも、その病態には骨のリモデリング、つまり骨芽細胞と破骨細胞のコミュニケーションが大きく関わっ ているが、MRONJの病態とエクソソームの関連を示す研究はまだない。本研究の目的は、これまで不明であったMRONJのバイオマーカーや新規治療ターゲットの発見に繋げ、現在においても多くの臨床家が難渋しているMRONJの診断や治療に革新的な一歩をもたらすことである。 本研究では、破骨細胞誘導過程でBP製剤を添加することで、破骨細胞の分化能や活性、骨吸収能の抑制を認めた。Small RNA Sequencing解析では、MRONJに発現異常を起こしている16個のエクソソーム中のmiRNAを同定した。これらの発現変動遺伝子の中のmiR-146a-5pを破骨細胞に過剰発現させたところ、破骨細胞形成が抑制され、破骨細胞マーカーのmRNA発現が低下することが明らかになった。また、データベースによりmiR-146a-5pの標的遺伝子をTraf6と特定した。実際に、破骨細胞にmiR-146a-5pmimicを遺伝子導入することでTraf6の発現レベルの低下を認めた。今後は、miR-146a-5pを介したこれらの阻害メカニズムをさらに探索し、MRONJ発症におけるエクソソームの役割を解明していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
miR-146a-5pの標的遺伝子であるTraf6の発現に関しても確認できており、in vitroでの研究は予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、当初の予定通り動物実験を進めていく予定である。MRONJモデルマウスにmiR-146a-5pを投与した際のMRONJの病態を解析する。
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