Project/Area Number |
22K10265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
沖原 秀政 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80754960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡 一平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (10431941)
小野 卓史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30221857)
小海 暁 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (50431937)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 海馬 / 咀嚼刺激低下 / 記憶機能 / 学習機能 |
Outline of Research at the Start |
矯正歯科治療においては、成長期に介入することにより、顎顔面領域の成長をコントロールし、顎顔面領域の良好な形態と正常咬合を獲得することで咀嚼機能の回復をする。しかし、高次脳機能が司る記憶・学習機能の観点から、成長期における矯正歯科治療の介入の意義、ならびにその適切な時期を明らかにした報告は、認められない。本研究では顎顔面発育、高次脳機能の形成段階である成長期における咀嚼刺激の回復が記憶・学習機能回復をもたらす分子伝達経路のメカニズムの変化をし、高次脳機能の観点から咀嚼刺激回復の適切な時期を解明していくことを考えた。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年,食べ物の軟食化とともに,軟らかい食品の摂取過多,食事時間の短縮,咀嚼回数の減少と咀嚼能力・口腔機能が低下し,歯列不正や顎変形症,顎関節症の発生に関与しているとの報告がある。咀嚼は食物摂取と消化という主要な機能に加えて、脳の記憶・学習機能を促進、維持する上で重要である。咀嚼機能障害は、末梢神経系だけでなく、中枢神経系にも影響を与えることが明らかとなっている。本研究の全体構想は「成長期マウスにおける、粉末飼料飼育から固形飼料飼育への変化が、海馬における記憶・学習機能低下を回復させること、および最適な咀嚼刺激回復の時期を明らかにすることにより、中枢神経系の観点から成長期における矯正歯科治療の有用性を明確にする」ことである。 昨年度は、前年度までに得られた結果を踏まえ、生化学的評価としてNissl染色を用いて、海馬CA1・CA3・DG領域の錐体細胞数を計測した。また、IHC染色を用いて、海馬DG領域のKi67陽性細胞数を計測、生化学的評価として、Western blotting を用いて、pERK1/2とpCREBのタンパク質発現量評価の追加実験を行った。得られた結果は論文にまとめ発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験データを揃え、これまでに得られた成果を論文にて発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの結果を踏まえ、咀嚼関連筋の形態学的および生化学的研究が必要であると考えられる。今後は、咀嚼の回復が認知機能障害を回復させる生化学的過程や、咀嚼と認知機能の結びつきを即座に解明するための追加実験を行う予定である。
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