オンラインでの双方向性連携を活用した県内の医療施設での糖尿病治療標準化への有効性
Project/Area Number |
22K10365
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鎌田 昭江 (森内昭江) 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (10380867)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿比留 教生 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (00380981)
野中 文陽 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20838271)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 糖尿病 / 地域医療 / 地域連携 / 標準化 / マニュアル / アルゴリズム / オンライン |
Outline of Research at the Start |
本邦における糖尿病患者数の爆発的増大により、患者数に対し糖尿病専門医が不足し、地域によりエビデンスにもとづいた適正な治療を受けられない医療格差の問題が顕在化している。特に長崎県では、離島・へき地地域での格差は深刻である。長崎大学病院では、2019年度より糖尿病専門医が最新のエビデンスを基礎とした院内血糖管理マニュアルを作成し、入院患者の糖尿病治療の診療科間での標準化を図っている。本研究では、当院のマニュアルを基礎に、糖尿病専門医不在の離島医療施設とオンラインで双方向性に連携をとり、施設独自のアルゴリズムを共同で作成し導入することで、入院患者の血糖コントロールの標準化に寄与するかを検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病患者数の爆発的増大に対する糖尿病専門医の不足により、医療格差の問題が顕在化し、特に長崎県の離島・へき地地域では深刻である。長崎大学病院では、2019年度より糖尿病専門医が最新のエビデンスを基礎とした院内血糖管理マニュアルを作成し、入院患者の糖尿病治療の診療科間での標準化を図っている。本研究では、オンラインでの双方向性連携を活用し、当院のマニュアルを基礎に、糖尿病専門医が不在の離島・へき地の医療施設でも安全かつ適切に実践可能な治療アルゴリズム:Nagasaki Algorism-based Diabetes Management(以下、NADM)の確立と、その導入・実践を支援する。NADMを適応する医療施設を拡大し、長崎県全体の糖尿病診療の標準化を図ることを目的とする。離島とへき地を多数抱える長崎県全体の糖尿病診療の標準化、均一化が達成できれば、同様の問題を抱える日本全体の糖尿病医療の発展に貢献することが期待される。研究初年度には、研究協力いただく5つの医療施設に対して研究概要を説明し、同意を取得した。5施設で介入前の病棟血糖管理の実践および知識等に関するアンケート調査(Google Form)が完了し、その結果および当院のマニュアルを元に医療施設毎に個別のNADM案を作成した。その後、NADM案の説明会を現地訪問にて実施し、医療施設でNADM案に基づく新糖尿病診療体制が開始された。現在3までに施設において、新体制開始半年後のアンケート調査およびNADM案の改訂を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を開始した2022年に、新型コロナウイルス感染症への対応として研究対象となる医療施設の医療体制がコロナ対策に重点を置いている間は、本研究の介入を中断しており、研究開始当初に遅れが生じた。介入後の変化を見る研究であり、当初の遅れを取り戻すための介入期間の短縮をせず、現在まで研究対象施設の希望に合わせて研究を進めているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究対象となる医療施設の医療体制を考慮しながら研究を推進する。 NADM案に基づく新糖尿病診療体制の開始後も、引き続きオンラインでの双方向性のコミュニケーションを取りながら、体制変更に伴う問題点の抽出とその対策・ NADM案の改訂を行う。また、新体制開始から半年後および1年後にも、介入前と同じアンケート調査を行い、NADM案の改訂を繰り返し、最終的なNADMの確立を目指す。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)