シェアリングエコノミー労働者の実態と健康-すべての人の健康と就労の両立のためにー
Project/Area Number |
22K10374
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
井上 まり子 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20508048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴ヶ野 しのぶ 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 教授 (10359630)
錦谷 まりこ 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (40327333)
矢野 栄二 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50114690)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 健康の社会的決定要因 / 社会疫学 / 働き方の多様化 / 健康格差 / Industry 4.0 / Society 5.0 / 働き方改革 / 非正規雇用 |
Outline of Research at the Start |
日本では働き方改革がはじまり、雇用や就業形態を問わず公正な待遇の実現を重点化している。しかし、非正規雇用労働者の待遇改善も待たれる中、それ以上に多様な働き方が社会に広がりつつある。現在、技術革新によって働く場と形態が変化しており、特にシェアリングエコノミーと呼ばれる経済モデルが国内外で台頭している。しかし、その労働者については実態と働き方が明らかではない。 そこで、本研究は、シェアリングエコノミーで働く労働者の実態を調べると共に、身体的・精神的健康、社会保障制度などの現状を明らかにし、多様な働き方を進める社会の中で、すべての労働者の健康を守る方法を見出すことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、シェアリングエコノミーとそこで働く労働者の健康に注目した研究である。シェアリングエコノミーとは、一般の消費者や企業などがモノや場所、スキルなどを必要な人に提供したり、共有したりするような形態のサービス(空間、移動手段、モノ、スキル、お金)のことである。具体的には、主にインターネット上でシェアリングエコノミーに属する企業のアプリ等を介して役務(作業)を個人で受ける働き方とされる。そうした新しい働き方を行う労働者の実態を調べると共に、身体的・精神的健康、社会保障制度などの現状を明らかにする。多様な働き方を進める社会の中で、すべての労働者の健康を守る方法を見出すことを目的としている。 初年度である2022年度は、シェアリングエコノミーに関する労働政策・産業衛生、労働者保護、健康に関する情報収集、文献レビューを行った。そして、その成果の一部について、学会等で報告を行った。また、シェアリングエコノミーで働く労働者の健康課題について、アンケート調査を行うために所属大学への研究倫理委員会での審査を受け、研究が承認された。そのうえで、身体的・精神的健康、社会保障制度などの観点から健康課題に関する調査を実施した。 現在、既に実施した調査のデータ分析を行っている。また、2年目に実施予定の質的な研究に関する研究計画の準備を行っている。公的統計の個票目的外利用申請により、国からの情報を使用できるよう申請準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画詳細の立案と研究の倫理委員会での承認が円滑に進んだため、1年目に調査を実施することができた。現在は、量的な分析として行った、横断研究結果についてデータ分析に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
データ分析を進め、量的研究の方については早めに学術論文として仕上げて学会で報告すると共に、国際誌に投稿する。また、質的な研究についても順次進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)