歯科診療における新たな感染症を踏まえた感染性飛沫制御法と遠隔教育ツールの構築
Project/Area Number |
22K10426
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
角田 衣理加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (30585469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 雅子 (中野雅子) 鶴見大学, 歯学部, 講師 (00217803)
高尾 亞由子 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (10163156)
菅 武雄 鶴見大学, 歯学部, 講師 (40247333)
岡田 彩子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (60515584)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 感染対策 / エアロゾル生成処置 / 感染性飛沫制御法 / 歯科医療 / 換気シミュレーション |
Outline of Research at the Start |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が世界中で猛威を振るい、WHOがパンデミックを表明し、現在も感染蔓延している。感染者の唾液中にSARS-CoV-2 が多く含まれているため、唾液が飛沫およびエアロゾルとして感染源となる危険性は高い。歯科診療において、感染性飛沫を効果的にコントロールすることは極めて重要な問題である点に着目し、本研究では①歯科診療におけるエアロゾル生成処置分類の検討、②歯科診療における感染性飛沫曝露リスク分類と感染性飛沫制御法の検討、③歯科診療におけるエアロゾル感染対策のための効率的な換気方法の検討、④歯科医療従事者のための感染対策教育ツールの構築を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
WHOが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)パンデミックを表明してから3年以上が経過し,日本においても感染症法上の位置づけが「5類」に移行した。しかし,SARS-CoV-2の感染症としての特徴には変わりがなく,SARS-CoV-2 が多く含まれる唾液が飛沫およびエアロゾルとして感染源となる危険性は高い。 本研究では,①歯科診療におけるエアロゾル生成処置分類の検討,②歯科診療における感染性飛沫曝露リスク分類と感染性飛沫制御法の検討,③歯科診療におけるエアロゾル感染対策のための効率的な換気方法の検討,④歯科医療従事者のための感染対策教育ツールの構築を行うことを目的とする。 令和4年度は,①歯科診療におけるエアロゾル生成処置分類,②歯科診療における感染性飛沫曝露リスク分類と感染性飛沫制御法について検討した。学生実習用ファントムに顎模型を装着し,代表的な歯科処置であるエアタービンによる切削,増速用マイクロモーターによる切削,マイクロモーターによる歯面清掃,超音波スケーラーによる歯石除去等について,特殊LED光源を用いた微粒子可視化システムによる撮影を実施した。そこで得られた画像について解析を行い,エアロゾル生成処置の分類を行った。 その結果,今回実施した全ての歯科処置で飛沫飛散が確認され,全てエアロゾル生成処置と考えられた。さらに,感染性飛沫制御法として,口腔内バキュームおよび口腔外バキューム吸引を行った場合でも,全ての飛沫を捕集しきれず,術者への飛沫飛散を完全に防ぐことはできない処置があった。よって,歯科医療従事者の感染リスクを最小限にするためには個人防護具の適正使用と適正な換気を行うことが必要と考えられた。 令和5年度は,③歯科診療におけるエアロゾル感染対策のための効率的な換気方法の検討,④歯科医療従事者のための感染対策教育ツールの構築を行うことを目的とした検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,①歯科診療におけるエアロゾル生成処置分類の検討,②歯科診療における感染性飛沫曝露リスク分類と感染性飛沫制御法の検討,③歯科診療におけるエアロゾル感染対策のための効率的な換気方法の検討,④歯科医療従事者のための感染対策教育ツールの構築を行うことを目的としており,令和4年度は,①②について検討を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は,令和4年度の結果をもとに不足していると考えられるデータについて,微粒子可視化システムを用いた撮影を実施するとともに,歯科診療におけるエアロゾル感染対策のための効率的な換気方法の検討,歯科医療従事者のための感染対策教育ツールの構築を行う行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)