Project/Area Number |
22K10487
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 果 三重大学, 医学系研究科, 講師 (70542091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土生 敏行 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 教授 (70346071)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | RNF213 / 小胞体ストレス / 糖尿病 / もやもや病 |
Outline of Research at the Start |
小胞体ストレスは、糖尿病をはじめとした公衆衛生上の重要な課題となる種々の疾患に関与する。小胞体ストレス応答への関与が示唆されているRNF213遺伝子について、複数の小胞体ストレス負荷細胞モデルを用いてRNF213KO/knockdownが小胞体ストレスに与える影響を検討し、新たな小胞体ストレス制御因子としてのRNF213の役割と分子メカニズムを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
小胞体ストレスは、糖尿病をはじめとした公衆衛生上の重要な課題となる種々の疾患に関与する。RNF213遺伝子は様々なストレス負荷環境で、広範な生体・細胞機能に重要な役割を果たす可能性が示されている。昨年度は、RNF213ノックダウンが小胞体関連分解(ERAD)のkey分子であるSEL1Lを増加させることで、小胞体ストレスを軽減することを証明した。 本年度は、RNF213が小胞体ストレス下で影響を与える分子群や細胞機能を解明するため、プロテオーム解析を行った。HeLa細胞のRNF213をsiRNAでノックダウン後、ツニカマイシン(Tun)処理により小胞体ストレスを負荷した。プロテオーム解析はコントロールsiRNA 処理、RNF213 siRNA 処理、コントロールsiRNA + Tun処理、RNF213 siRNA + Tun処理の4群(各n=3)を用いて行った。発現量変動2倍以上およびp<0.05をカットオフ値として解析したところ、コントロールsiRNA + Tun処理群とRNF213 siRNA + Tun処理群の間で200個のタンパク質(RNF213抑制により発現上昇98個、発現低下102個)の変動が認められた。コントロールsiRNA 処理群とRNF213 siRNA 処理群の間で変動した114個と比較して共通するタンパク質は17個であり、RNF213抑制により発現変動するタンパク質は小胞体ストレスの有無により大きく異なることが示された。GO enrichment解析により、小胞体ストレス下でRNF213抑制により変動するタンパク質の中には、もやもや病やRNF213に関連する細胞周期、メカニカルストレス応答、ユビキチンリガーゼ複合体形成に関するものが多いことが示された。以上より、小胞体ストレス下においてRNF213が上記の機能に関与する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロテオーム解析により小胞体ストレス下でRNF213抑制により変動するタンパク質を同定して各種解析を行い、関連するパスウェイや細胞機能の候補を示したため。
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Strategy for Future Research Activity |
プロテオーム解析により同定された個々の変動タンパク質についてさらにパスウェイ解析や相互作用解析を行い、特に小胞体ストレス応答関連分子群やその上流・下流パスウェイに着目してRNF213による小体ストレス制御のメカニズムに関与する候補分子を絞り込み、実験的に検証して機構を解明する。
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