| Project/Area Number |
22K10491
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
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| Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
川村 悦史 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60419710)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 勤 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (20628698)
湯川 博 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任教授 (30634646)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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| Keywords | 肝内胆管癌 / 胆管細胞癌 / 職業性胆管癌 / 印刷所 / ジクロロプロパン / 胆管癌 / 印刷所労働者 / 大阪市 / SKI / p21 |
| Outline of Research at the Start |
本研究の背景は地元大阪の職業性胆管癌にある。同じ労働条件で未発症例もあり、遺伝的要因が想定された。 事前研究にて我々は、職業性胆管癌の組織より5種のmicroRNAとこれらが標的とする癌関連遺伝子を抽出した。このうちmicroRNA-3648が標的とする遺伝子Sloan-Kettering Institute(SKI)が胆管癌の成長を抑える事を明らかにした。我々の細胞実験によると、その機序は細胞周期のブレーキ役であるp21の働きの増強による。本研究は、胆管癌においてSKI-p21シグナルが、<1>細胞周期を抑制する機序と<2>その生体への影響を明らかにし創薬の基盤づくりを目指すものである。
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| Outline of Annual Research Achievements |
我々は、地元大阪市の印刷会社で使われた1,2-ジクロロプロパン(労災認定)による胆管癌発症の事例(2012年)をきっかけに同疾患の遺伝子発現に注目した。2015 年度、 我々は同印刷会社症例を含む胆管癌の外科的切除腫瘍組織を用いてRNA発現異常の探索を開始した(JSPS科研費No. 15K08716)。24例の肝胆道系腫瘍(胆管 癌10例、対照として肝細胞癌10例、良性胆道腫瘍4例)の検体(組織及び血清)からRNA抽出液を得て、micro RNA(miR)、messenger RNA(mRNA)に対する 高感度マイ クロアレイ解析を行なった。2016年度、胆管癌と他の腫瘍を区別し得るmiR20種を抽出した。更にweb上の標的データベースにより、癌抑制遺伝子SKI (Sloan- Kettering Instituteが発見したタンパク) mRNAおよびmiR-3648を抽出した。2019年度以降、我々はSKIの胆管癌増殖抑制能の解析を進め(同No. 19K10604)、SKI- p21シグナルを発見した(SKIが細胞周期のブレーキ役p21の発現を高める)。2022年度、我々はこの成果を欧州生化学会速報誌に発表し、国際学会であるアジア太平洋肝臓学会APASL oncologyにおいてinvestigator awardを受賞した(同No.22K10491)。2024年度、SKIのタンパク構造のうちp21 DNAの転写に関わるアミノ酸配列の特定(4月、APASL年次総会の口演に採択)、胆汁鬱滞モデルマウスにおいてSKIによる胆管上皮の増殖抑制を確認した(6月、日本肝臓学会総会の主題に採択)。以上、我々は胆管癌の新たな創薬を念頭に、癌抑制遺伝子 の機能解析を続け、着実に成果をあげている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2015年度以降、我々は3つのJSPS科研費の助成(No. 15K08716、No.19K10604、No.22K10491)により我々の地元大阪市で発生した化学物質(ジクロロプロパン等) による職業性胆管癌症例を含む臨床検体を対象として、(1)胆管癌の進行と関わる遺伝子の探索(高感度RNAマイクロアレイによる網羅的解析)、(2)(1)の結果のう ち化学物質の代謝酵素と関連するRNAの定量的解析(職業性胆管癌の発症機序の推定)、(3)(1)の結果、抽出された100種類を超えるRNAデータ(microRNAおよびこれ らが制御するmRNA)を遺伝子発現情報データベース(米国国立生物工学情報センター)に登録した上で主成分解析(共同研究者がプログラムしたGitHubアルゴリズム)により胆管癌関連遺伝子を選別した。(1)-(3)により、代謝酵素と関連する遺伝子発現異常は特定されなかった。しかし、選別した遺伝子のうち消化器癌 と関連しうるものに注目しヒト胆管癌細胞株による実験を行ない、SKIタンパクがp21(SKIにより発現上昇し細胞周期G1で抑制)DNAの転写を介して胆管癌の増殖 を抑制することを発見した(論文発表済)。2024年度、(i)-(iii)の基礎研究を実施し、達成できた。(i)SKIが p21 DNAの転写に関わる鍵となるアミノ酸配列の特定(同配列を欠損させた"SKIデルタ"プラスミドを合成し、SKI全長との比較解析)、(ii)SKIがp21 DNAの転写を促進する際に介在するタンパクの探索(免疫沈降反応で検出された候補タンパクを解析中)、(iii)胆管癌モデルマウスの作成(現在、我々は化学曝露による胆管癌の前癌状態の誘導)。
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| Strategy for Future Research Activity |
我々は、2021年度中にSKIがヒト胆管癌細胞の増殖を抑制する事を示す基礎データを得て2022年、学外へ発信した(国際学会と欧州生化学会の速報誌にて発表 済)。この抑制は、同遺伝子が細胞周期のブレーキ役であるp21タンパクの発現を亢進すること(定量的なmRNA PCRとwestern blotで検証)、及びSKIタンパクが p21 DNAの転写に関わっていること(レポーターアッセイで検証)、によると考えられた。2024年度、①SKIのアミノ酸構造のうちp21転写に関連する配列の特定、②SKIがp21 DNAの転写を促進する際に介在するタンパクの特定(免疫沈降法)、③化学曝露による胆汁鬱滞マウスにおいてSki発現部での胆管上皮細胞の増殖抑制が認められた。 我々は、2025年度はここまでの成果(ヒト胆管癌細胞株におけるSKI- p21シグナルの増殖抑制能)を発展させる。具体的な方策は次の通りである。(1)SKIタンパクの全長 から短縮し、p21 DNAの転写促進のコアとなるプラスミドの設計と胆管癌抑制能の解析(vitro)、(2)SKIがp21 DNAの転写を促進する際に介在するタンパクの特定(近接依存性標識法)、(3)胆管癌マウスの樹立(Skiノックアウトモデル、慢性胆管炎モデル、化学曝露による胆汁鬱滞モデル 3つの組合せ)。(1)-(3)によりSKIが胆管癌の増殖や発生に与える影響を明らかにし、本疾患の創薬基盤になることを目指す。
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