Project/Area Number |
22K10514
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
金山 明子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (90536195)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 寅吉 東邦大学, 看護学部, 教授 (10533028)
金坂 伊須萌 東邦大学, 看護学部, 講師 (50758183)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 黄色ブドウ球菌 / MRSA / リモート環境 / イアフォン |
Outline of Research at the Start |
イアフォンを使用する一般健常人の耳孔とイアフォンより試料を採取し、黄色ブドウ球菌等の常在菌を培養法にて検出する。同時に、イアフォン使用時間をアンケートにより調査する。耳孔とイアフォン試料における常在菌数および黄色ブドウ球菌の検出頻度を、イアフォン使用時間毎に解析する。これにより黄色ブドウ球菌が優位に検出される例におけるイアフォン使用背景の特徴の傾向を把握する。また抗菌薬耐性黄色ブドウ球菌の頻度を調査する。これらの結果は、イアフォン使用者に対する耳感染症につながる不適切なイアフォン使用法についての注意喚起を行う際の根拠データとする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、イアフォンを使用する一般健常人の耳孔とイアフォンより試料を採取し、黄色ブドウ球菌等の皮膚常在菌を検出する。イアフォンの使用頻度や時間と、黄色ブドウ球菌の検出率の関係を調査する。耳孔は、利き手側を滅菌綿棒で拭い、イアフォンは耳孔に接する部分を滅菌綿棒で拭って採取した。各試料を各種寒天培地に塗抹し、培養後、菌種同定を行った。イアフォンの過去1週間の使用頻度および使用時間をアンケートで回答してもらった。 これまでに、52例の研究協力者より耳孔およびイアフォンより試料を採取した。その結果、耳孔より17株、イアフォンより9株の黄色ブドウ球菌が検出された。これらの株に対し、抗菌薬耐性菌であるMRSAの確認をCLSI法に準じ実施した結果、2例の耳孔由来株がMRSAと判定され、それ以外の株はMSSAであった。 イアフォンの使用頻度および使用時間の調査結果と、黄色ブドウ球菌の検出との関連は、現時点では明確には認められない。 2024年度も継続し、研究協力者を募る予定であり、合計100例前後を目標とする。そのため、学内倫理審査委員会にサンプリング期間延長の変更申請を行い、2024年3月に承認を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度において、培養における検出率を踏まえての培養方法の検討、COVID-19の感染者、濃厚接触者の増加による、試料採取見合わせ期間があったため。2023年度より試料採取を再開したが、目標例数に達しなかったため、2024年度も継続する。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度中に目標例数100例に未達の理由の一つとして、研究協力者の募集方法の不備が考えられた。目立つようなポスターに変更した公募に加え、機縁法を説教的に活用し、例数を増やす。 得られた試料の培養、検出菌の同定、抗菌薬感受性試験によるMRSAの判定および解析を継続し実施する。2024年6月のASM(米国微生物学会)へのエントリーを予定していたが、学内の教員業務との都合がつかずできなかった。2025年度に開催される国内学会、国際学会での学会発表を予定し、今年度に抄録をエントリーする。
|