オルト-トルイジン等芳香族アミンによる健康影響に関するコホート研究
Project/Area Number |
22K10565
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中野 真規子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70384906)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | オルトトルイジン / 芳香族アミン類 / コホート研究 / 尿中芳香族アミン / 芳香族アミン / アニリン / 2,4-ジメチルアニリン |
Outline of Research at the Start |
オルトトルイジンは、2016年に特定化学物質第2類物質に指定された。また、国際がん研究機関は、2020年に、アニリン、オルトアニシジンのがん性分類を人に対しておそらく発がん性があるとした。申請者らは、2017年から疫学調査を開始している。事例発生後、アニリン、2,4-ジメチルアニリンなどの芳香族アミンを、適切な化学防護服を使用し、取り扱い継続している工場で、衛生管理下での、生物学的モニタリング値を利用した曝露評価をする。 本研究の目的は、アニリン、2,4-ジメチルアニリン等の芳香族アミン曝露と尿路系の急性健康影響、さらにオルトトルイジン曝露終了後の慢性健康影響を観察することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2015年12月、オルト-トルイジンを含む芳香族アミン等を原料とし、染料の中間体を製造する40人規模の工場で、退職者を含む男性作業者5人の膀胱がん集団発生事例があった。我々は、当該事業所で2017年1月から疫学調査を開始し、本研究で、2022年4月に、作業者30名に自覚症状、既往歴を含む自記式健康調査票の記入および膀胱がんの腫瘍マーカーである尿中NMP-22を測定した。本調査の結果から新たな膀胱がんの罹患者は認めなかった。膀胱がんの既往歴のある者を除外し、平均年齢50.3歳、尿中NMP-22(基準値<12.0 U/mL)の平均値 3.2 U/mL(範囲 <2.0~6.9)で、全員正常範囲内であった。膀胱がんの新規罹患者を認めなかったため、特殊健康診断の健診項目としての尿中NMP-22の測定の有効性の検討はできなかった。 また、2020年に、国際がん研究機関(IARC)は、複数の芳香族アミンの発がん性分類(アニリン; グループ 3から2A, オルト-アニシジン; グループ 2Bから2A)を見直している注目すべき化学物質で、曝露経路は吸入、経口、経皮がある。芳香族アミンは、食事、タバコなどの一般環境からの曝露もあるため、研究協力者と芳香族アミン(オルト-トルイジン、アニリン、2,4-ジメチルアニリン、オルト-アニシジン)への職業性非曝露者の尿中のバイオモニタリングの検討を進めるためのフィールドを開拓し、分析を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膀胱がん集団発生の当該事業所での追跡は、諸事情により2022年4月の調査で追跡終了となった。今後は、職業性曝露者に対する曝露のベースラインとなる、非職業性曝露者の芳香族アミンおよびその代謝物の尿中濃度の検討を行えるフィールドを開拓したため
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Strategy for Future Research Activity |
疫学調査としては、膀胱がん集団発生の当該事業所での追跡は、2022年4月の調査で終了したが、これまでの追跡調査による自記式健康調査票の血尿、残尿感等の泌尿器自覚症状の有所見率の推移を明らかにし、尿潜血、尿細胞診、NMP-22との関連を検討していく。 また、2020年に、国際がん研究機関(IARC)は、複数の芳香族アミンの発がん性分類(アニリン; グループ 3から2A, オルト-アニシジン; グループ 2B→2A)を見直している注目すべき化学物質である。芳香族アミンは、食事、タバコなどの一般環境からの曝露もあるため、研究協力者と芳香族アミンへの職業性非曝露者の尿中のバイオモニタリングの検討を進め、曝露者のベースライン値の検討をしていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)