Project/Area Number |
22K10585
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
前田 遥 長崎大学, 熱帯医学研究所, 特任研究員 (90908906)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
|
Keywords | 新型コロナワクチン / ワクチン効果 / オミクロン / 新型コロナウイルス感染症 / ワクチン有効性 / vaccine effectiveness |
Outline of Research at the Start |
新型コロナウイルス感染症に対して開発された新型コロナワクチンの有効性について、国内には十分なデータは存在せず、国のワクチン政策や個人の接種の判断は、すべて国外のデータに頼らざるをえない。 本研究では、国内多施設で行う臨床疫学データを用いた検査陰性デザインを用いた症例対照研究により、新型コロナワクチンの有効性を明らかにする。更に3年間の長期にわたりデータを収集して解析するシステムを構築し、接種からの時間経過や変異株による影響に加え、追加接種や新規開発のワクチンの有効性もモニタリングし、随時成果を公表することで日本の長期的な公衆衛生政策や個人の接種の判断に不可欠なデータを社会と共有する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国内における新型コロナワクチンの有効性を、長期間にわたって評価するサーベイランスシステムを構築・維持し、算出されたデータを社会と共有し、ワクチン政策に寄与することを目的としている。 令和5年度においては、オミクロン対応2価ワクチンやオミクロン対応1価ワクチン(XBB1.5)など、新型コロナウイルスの変異株にも対応した新規の新型コロナワクチンが国内で接種されており、それらの発症予防の有効性および入院予防の有効性を評価した。オミクロン対応2価ワクチンに関して、発症予防の有効性評価では7,347人が解析対象者となり、年齢中央値は43歳、26.8%に基礎疾患があった。オミクロン対応2価ワクチン追加接種していない場合と比較して、追加接種をすることにより中程度(30%程度)の有効性があることが示された。入院予防の有効性評価では、1,017人が解析対象者となり、年齢中央値は82歳、74.0%に基礎疾患があった。オミクロン対応2価ワクチン追加接種していない場合と比較して、追加接種をすることにより50-60%の有効性があることが示された。 令和5年度においては上記の研究に加え、本研究に参加している医療機関と協力し、Long COVIDの症状や健康関連QOLへの影響をアンケート調査を行い評価した。健康関連QOLはEq5d5lにて評価した。合計391人が解析対象に含まれ、年齢中央値は42歳、40.9%が男性であった。新型コロナウイルス感染症患者は、新型コロナウイルス検査陰性者と比較して、症状の持続期間が長く、健康関連QOLの影響も大きいことがわかった。 これらの結果は国内の学会で口演発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、順調に研究は進んでいる。構築したサーベイランスシステムは順調に運用できている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本サーベイランス事業を全国の多数の医療機関と協力して、継続運営していく。本研究で得られた結果を論文として国際誌へ発表する予定としている。
|