Project/Area Number |
22K10638
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
秋山 雅代 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (20736433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 容子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (20337116)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 看護技術教育 / 熟練看護師 / 介助シャワー浴 / 思考発話 / 看護技術 |
Outline of Research at the Start |
昨今、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でオンライン授業が主流となっているが、オンライン授業でも学生の技術習得を促進する上で映像教材を用いることは非常に有用であり、その内容の吟味が学習の質の担保につながっている。そのため、本研究では、熟練看護師の高度な実践力を基盤とする初学者向け映像教材の作成とそれを用いた教育活動を行い、その学習効果を検証すること計画している。介助シャワー浴の実践能力が高い熟練看護師の経験知を映像分析とインタビューにより構造化し、介助シャワー浴の実践方法に関する視覚的教材を作成し、その教材を用いた技術教育を看護学生に提供して実践力の向上に寄与することを目指すものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、熟練看護師の介助シャワー浴実践技術の構成要素を抽出・分析し、熟練技術を構造化して初学者向けの視覚的教材を作成し、その教材を視聴学習した看護学生に既存の学習との差異を調査し、学習効果を検証する。 熟練看護師の状況判断力と行為としての実践力は、患者の安全と安楽を導くケアとして成立している。この臨床における援助過程を初学者にもわかるように、介助シャワー浴を行う熟練看護師の思考と行為を構成要素として捉え、その一連の実践がどのような構成要素のつながりで形成されているかを構造化し、その構造化したものに解説を付けた映像教材を作成する。その教材を、介助シャワー浴を学習する看護学生に提供し、学習の効果を受講者による評価により検証する。 これまでの看護技術教育は、技術書と映像教材を活用して基本知識を習得したり、教員のデモンストレーションを見学して模倣したりしながら、学生同士で反復的に手技を学ぶことが多かった。この学習成果は型通りの知識と手技であり、患者を前に臨床推論を行うという実践能力につながる状況にはないのが実情である。本研究での試みは、熟練看護師の経験知を学生や新人看護師にわかるように構造化するため、学習者が映像教材を通して、熟練看護師の目線や言動に身を投じて体験できるようになる。卓越した判断に基づく思考過程に触れることで習熟のペースを速めることも期待できる。この熟練看護師の行為を分析的に構造化した看護教材を創ることはこれまで行われたことがなく、看護技術の映像を用いた教育に新しい一石を投じることになると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は2例の研究参加者のモデル患者に対する介助シャワー浴の実践を録画した。終了後、録画を見ながら研究参加者にインタビューした。行為中に何を観察していたのか、その際にどのようなことを感じたり考えたりしていたか、回顧的なインタビューを行った。 インタビューで得た発話内容を逐語録に起こし、1つ1つの発話の意味単位ごとにまとめて「シャワー浴の技術」と「その行為に付随する思考(観察・アセスメント・判断結果)」として分類整理の上構成要素として抽出する作業の途中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は遅れている介助シャワー浴の構造化における分析を行い、追加のデータ収集について検討する。また、構造化した内容と既存の技術書を比較検討し、本研究独自の抽出と内容を明確化して視覚教材の作成に取り組む。
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