Project/Area Number |
22K10702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中谷 壽男 金沢大学, 保健学系, 研究協力員 (60198124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 加奈恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30755335)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 集合リンパ管 / リンパ管迂回路 / リンパ管遮断 / 外側体壁集合リンパ管 / 傍正中腹側体壁集合リンパ管 / 皮膚全層欠損創 / リンパ浮腫 / 前集合リンパ管 / マウス |
Outline of Research at the Start |
マウスのリンパ節,集合リンパ管の切除後に,切除部位を橋渡しするリンパ管迂回路が形成されて,リンパが流れることを我々は報告した.リンパ管迂回路は,前集合リンパ管が逆流したリンパ流によって,拡張して形成される可能性を示した.このようなリンパ管迂回路が,人のリンパ節や集合リンパ管の切除後に出現すれば,人のリンパ浮腫は起きない可能性がある. しかし,このリンパ管迂回路が出現する条件や機序はまだ不明な点が多い.もし,リンパ管迂回路形成の条件や機序が,マウスで明らかにできれば,それを人に応用し,リンパ浮腫患者にリンパ管迂回路が形成されれば,リンパ浮腫の軽減や完治の可能性が出てくる.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の実験:2022年度までの実験では,外側体壁集合リンパ管の一部の流れを遮断する時に,周囲の皮膚も同時に切除して,周囲に存在する毛細リンパ管と前集合リンパ管を広く無くすることの影響を調べたが,今回はその集合リンパ管を3カ所切断または結紮すること(すなわち切断部周辺の毛細リンパ管や前集合リンパ管を多く残存させること)で,どのようなリンパ管迂回路が形成されるかを検討し,迂回路形成のメカニズムを明らかにする研究を行った. 方法:オスBalb/cマウスの外側肺壁集合リンパ管を3カ所を切断した.その後下肢の皮下にICG(インドシアニングリーン)を注入し,集合リンパ管を蛍光で描出した.切断部位でICGの流れは途絶えてリンパ管迂回路が出現するかを観察した. 結果:リンパ管の遮断が不完全で外側体壁集合リンパ管が再開通していたマウスがいた.傍正中腹側体壁集合リンパ管へつながるリンパ管迂回路が出現していたマウスがいた.再開通も迂回路も出現しないマウスもいた. 考察:傍正中腹側体壁集合リンパ管へのリンパ管迂回路の出現は実験マウスの半分くらいであり,さらに再開通も迂回路も出現しない理由が判然としない.このままの結果での論文投稿をするよりも2024年度に追加実験が必要であると考えた.ただし,マウスでは集合リンパ管の3カ所の遮断によってもリンパ管迂回路は出現する可能性が高いことが判明したことは,この研究の大きな成果である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度に行った実験をまとめて論文として投稿できなかった.2023年度の実験との比較を行うことが重要と考えて,2023年度の実験と同時にまとめて2024年度に論文として投稿することにしたためである.追加実験の必要性があるためである.さらに,2023年度から新しく勤務して大学の教育などで忙殺されて,研究時間が思った以上に取られてしまったためでもある.
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Strategy for Future Research Activity |
1.2022年度と2023年度に行った実験の内容を検討し,追加実験の必要があれば実験を行い,2編の論文として投稿する予定である. 2.他の共同研究の論文を作成中であり,こちらは年度の前半で投稿できる目処がついている.
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