Project/Area Number |
22K10725
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
山口 豪 四国大学, 看護学部, 教授 (60532182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 泰子 広島文化学園大学, 看護学研究科, 教授 (30330773)
矢野 英樹 四国大学, 看護学部, 助教 (30885356)
三木 章代 四国大学, 看護学部, 講師 (80552116)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 脳血流量 / 心エコー / NIRS / 入浴可否判断 / ポケットエコー / LVEF / 入浴中の心機能 / 脳血流 / 意識評価 |
Outline of Research at the Start |
特に冬場では高齢者の入浴事故が多発することが知られている。そこで本研究の目的は、入浴事故予防のための入浴負荷による心機能変動予測システムを作製するため、入浴が心臓の構造や機能に及ぼす影響とその因子との関係を明らかにすることである。 研究方法として入浴前~出浴後30分までの血圧・体温等のバイタルサイン、NIRSを用いた脳血流量、ホルター心電計による心臓自律神経活動、心エコーを用いた心機能を測定し、入浴事故の原因として多い意識消失に関する評価指標を作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は2022年度に引き続き従来の入浴前から出浴30分後までの心エコー・ホルター心電計を用いた心機能の解析及び血圧等の末梢循環機能の解析に加えて、全身浴における脳血流量の解析や入浴中の心エコー解析を行った。 脳血流量測定に関しては2022年度の課題に挙がった基準値の設定の仕方や測定時のプローブのずれの解決に取り組んだ。入浴前の安静座位時に左右の血流量がいずれも正の値を示し、その差がモニター上限りなく小さく、かつ同期している波形を基準とした。また測定プローブのずれに関しては、測定機器の調節紐でしっかりズレないように調節した上で、さらにゴムバンドを測定装置の上に巻いて固定した。その結果、少なくとも入浴前から出浴10分後までは左右の脳血流はほぼ同じ値であり、その波形も同期して推移していた。そこでその波形の値の入浴前、入浴中、出浴直後の間の積分値を各時間で除した分時積分量を血流量として求め、1元配置分散分析を行った。その結果、入浴前に比べて入浴中および出浴直後は脳血流量は有意に増加していた(n=4)。 また、これまでの心機能解析は入浴中は測定装置の関係で出浴直後の値からの入浴中の心機能の推定であったが、2023年度も2022年度と同様にポケットエコーを用いて入浴中の心エコーによる心機能の測定を試みた。しかし、やはり入浴中の体位(長坐位)では安静時(左側臥位)でのような像の描出は難しく、さらにエコーウィンドウも狭いため思うような解析はできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は脳血流量測定方法の改善にかなりの時間をとられた。被験者の関係もあり、実際に実験を行える時期や人数も限られてくるため、このように問題点や技術面の改善の必要に迫られると、研究の進捗状況は滞る。 以前に比べて心エコーも測定時に像が全く描出できないようなことはほぼなくなり、心エコーを撮る技術はそれなりに維持できている。
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Strategy for Future Research Activity |
脳血流量測定に関しては今後はさらに例数を増やしていく必要がある。方法としては左右の誤差が少なく、とりあえず同期した左右の波形が取得できているため、実験実施前の脳血流基準値の設定などを素早く設定するなど工夫が必要である。 心エコーによる心機能の解析に関しては、ポケットエコーでは機器性能上、または技術的にも困難であるため、2023年度末にノートPC型のエコーを購入した。そのため以前よりエコーウィンドウは広いため、入浴時の心機能測定がより可能であることを期待している。さらに心エコー測定技術を低下させないためにも定期的に研修を受けるなど工夫を行う予定である。
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