Project/Area Number |
22K10743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
木村 恵子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (30585609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 明敬 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (10788897)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2026: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 精神専門看護師 / メンタルヘルス |
Outline of Research at the Start |
令和2年から3年は、新型コロナウイルス感染症によって、看護職員の離職による医療崩壊が起こっている。看護職員のメンタルヘルス不調や、離職への対応は看護管理者である看護師長だけで対応しているのが現実である。看護師長は、日々増加する感染患者の受け入れに精一杯な状況の中、看護職員のメンタルヘルス問題を支援する余裕はない状況である。そこで、医療従事者の精神的ケアも行うことができる精神専門看護師の活動に焦点をあて、看護師のメンタルヘルス不調者についての活動実態調査を行う。その結果から看護師の看護師のメンタルヘルス不調者への対応の現状と課題を明らかし、看護師の離職予防のための役割を担えるかについて検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、精神専門看護師(以下CNS:Clinical Nurse Specialist)の看護師に対する活動の実態を調査することにより、看護師を対象としたメンタルヘルスの現状と課題を明らかにした。東海3県において本研究に同意が得られたCNS(2023の現時点にいて*人中:人)を研究対象者とし、半構化面接調査を実施した。分析は調査内容の内容分析を行った。 研究に協力してくれた対象者は6名であった。分類したカテゴリーは、「Ⅰ.認知不足」(代表的なコード数:20)」、「Ⅱ.看護師を対象としたメンタルヘルスサポート活動」(代表的なコード数:10)、「Ⅲ.業務特異性に基づいた差別化」(代表的なコード数:5)」の3つのカテゴリーに分類することができた。 この結果より、新型コロナの影響を受け、CNSによる看護師を対象とした活動における葛藤は、次の3つのカテゴリーに分類された。看護師のメンタルヘルスへの支援がますます必要とされているが、本研究の調査の結果、CNSの介入が必要な状況にあるものの、看護師に対する活動の機会や内容については、施設ごとに大きな違いがあり、看護師に対する介入が認知されていないという課題も浮かび上がっている。さらに、看護師のメンタルヘルスに対応する職種は多岐にわたり、精神科医、公認心理士、臨床心理士、保健師などが含まれており、各職種の役割の明確な棲み分けができていない状況が指摘されている。さらに、診療報酬を受けることの難しい活動においては、看護師へのメンタルケアが後回しにされる可能性が示唆されている。しかし、看護師の健康と働きやすさが、患者ケアの質向上に直接影響を及ぼすことから、CNSの介入が必要不可欠である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、2023年度の調査結果を逐語録を作成し、カテゴリー分類を行っている。その調査結果について2024年度の「日本看護管理学会」への学会発表を行い、調査内容について示唆を受ける予定である。同時に、看護職員を対象とした精神専門看護師によるメンタルヘルスケアの効果を調査するべく調査内容の検討に入り、12月ごろの調査実施に向け進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度新型コロナウイルス感染症は、5類感染症となり病棟編成もコロナ病床は減り、看護職員も以前の病棟体制に戻りつつある状況である。しかし、新型コロナ感染症を機会に病院を離職した看護師の影響もあり、病棟では、職員の慢性的な不足が続いている。看護職者の仕事継続への不安は離職につながりかねない。従って、2022~2023年の調査結果で示されたように、病院の現場での精神専門看護師の役割の再構築を行い、精神専門看護師としての役割が看護師の離職予防につながるようになる事実を結果として残す必要がある。この結果が、精神専門看護師の専門性をより明らかにし活動として認められることが、医療や看護の質の担保や、医療運営を維持していくことに繋がっていく。
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