“まるで病棟にいるような”臨地協同学内実習の構築と実証
Project/Area Number |
22K10747
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
平上 久美子 姫路獨協大学, 看護学部, 准教授 (00550352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安永 悟 久留米大学, 文学部, 教授 (60182341)
鈴木 啓子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60224573)
大城 凌子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80461672)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 臨地協同学内実習 / 精神看護学実習 / 協同学習 / 学内実習 / COVID-19 / 演劇 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、臨地に行かずに”まるで病棟にいるような”「臨地協同学内実習」を実践し、学生や実習指導者らを対象に調査を実施、効果や有用性を検証し、モデル化を目指すとともに、多分野への応用や、通常実習とのハイブリット型を模索する。 実習では、①学生は学内にいながら、実際に入院中の方を受け持つ、②病棟実習同様に担当の実習指導者がつく、③週1-2回実習指導者等とオンラインで情報共有、④情報に基づき、学内で看護過程に取り組む、⑤さらに実習指導者等に報告、助言を受けるなど、動きのある現実の変化に合わせた実習に取り組む。なお、本実習は、協同による学習支援モデル(平上, 2014/2020)に準拠している。
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Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の収束いかんに関わらず、今後、臨地に行けない・行かない実習教育は一つのニューノーマルとも言える。私たちは、協同教育を基盤とした、臨地に行かずに「まるで病棟にいるような」学内実習(以下、臨地協同学内実習とする)の構築に精神看護学実習において取り組んでいる(平上, 2021)。 2022年度は、2020年度から試用している臨地協同学内実習を実習施設と協同して継続実践するとともに、学生や実習指導者を対象に調査を行なった。 学生を対象とした質問紙調査からは、同実習は看護学実習としての過程の質が確保できること、協同教育を基盤として学生は主体的に新しい学びに取り組めること、などが示唆され、対面による従来型の臨地実習と同程度以上の成果が得られたことを判断している。 学生から「実際に病棟に行っていると思えるような方法」「メンバーと意見共有できることがすごく良く、深まる学びが多かった」など、実習指導者から「学内…にもかかわらず非常にまじめに取り組んで」「受持ちの方のことを真剣に考えて…嬉しかった」などの声が聞かれ、当初の予想とは違った手ごたえや新鮮さ、学習時間の有用性などを実感した。同実習で多用するロールプレイについて、演劇の専門家を招いてワークショップ等から、分野を超えた協同による発展可能性も示唆された。 実習指導者は、今後も現場で実習できない可能性や、教員についてのポジティブな印象を形成していることも示唆された一方で、実習機関ー大学の関係構築が不十分なまま、双方初めてのオンラインを活用した本実習では、実習指導者の戸惑いや不消化感、実習指導者の力量の未発揮など、課題が示唆された。 今後は、学内での実習のメリットを勘案し、病棟と学内のハイブリッド型を模索する必要がある。調査を継続するとともに、演劇やVirtual Realityを活用した教材作りにも取り組んでいく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19は収束しつつあり、臨地での実習が可能になっているが、2020年度から試用している臨地協同学内実習を実習施設と協同して継続して実践できたことと、学生や実習指導者、担当教員を対象に調査を進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に沿って、調査を継続するとともに、学会等で報告し、臨地協同学内実習の有効性を確認しながら、精緻化に取り組む。その際、同実習の質を向上させる、演劇やVirtual Realityを活用した教材作りにも取り組んでいく。また、遅れ気味の関連文献の整理に取り組むとともに、臨地の管理者らとの意見交換会、個人情報や人権、医療関連法などの専門家との学習会などの準備を進める。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)