Project/Area Number |
22K10768
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
田中 幸子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20286371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 裕子 亀田医療大学, 看護学部, 准教授 (20612196)
川原 由佳里 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70308287)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | オーラル・ヒストリー / 看護労働 / 歴史 / オーラルヒストリー / アーカイブズ |
Outline of Research at the Start |
文書史料は権力や文化資本の力に偏って発信され(梅崎、2012)、政策の受け手側である看護職の政策過程における経験、思いや行動についてはほとんど記録されることはない。特に医療の高度化・複雑化が進む今日、看護労働の歴史の継承が難しくなっている。 そこで1960年代~70年代に働いていた看護婦を対象にインタビューを行ない、どのようにして“結婚したら仕事は辞めるもの”という古い価値観を打破していったのか、それらがどのように全寮制から通勤制へのシフトや、院内保育所の設置等につながったのかを明らかにし、看護労働の歴史の継承を目指して看護労働に関するオーラル・ヒストリーの体系的なアーカイブズの構築を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1960年代~70年代の看護労働史に焦点を当て、どのようにして古い価値観を打破し、全寮制から通勤に切り替え、就労継続を貫いてきたのか、院内保育所の設置につながってきたのかをオーラル・ヒストリーを用いて、明らかにし、看護労働の歴史的継承を目指して看護労働に関するオーラル・ヒストリーの体系的なアーカイブズの構築を検討するものである。 看護歴史に関するオーラル・ヒストリーの体系的なアーカイブズ構築には、看護界の歴史に関する理解と啓発が不可欠であると考え、歴史の意義や活用について知見を収集した。L.ハント(2021)は、現代では歴史が争点になっており、真実和解委員会が地球規模で急増していること、一方で歴史的真実について人々は感情・思想で歴史を塗り替えてきた過去(例:銅像の破壊や教科書の捏造等)があり、操作される恐れもあることを指摘している。また、過去は未来を予測するもので、現代のシステムは、普遍的に有効性をもつものではなく歴史の産物であるとしている。E.H.カー(2022)は、歴史の働きには、人が過去の社会を理解できるようにすること、現在の社会に対する制御力を増させるようにすることにあるとし、歴史を継承することの意義を述べている。これらの点を踏まえて、全医労30年のあゆみ(全医労、1978)、歩き続けて看護(川島、2000年)、看護婦(片岡、1961)等の資料から、1960~70年代の医療労働組合の活動と看護婦の働き方を分析し、労働組合の内部でも女性が子育てをしながら働き続けることに理解を得ることは困難であったことがわかった。これらの史料に記載されていることや、困難にも関わらず看護婦を続けた理由等をどのようにして個人の経験からインタビューできるか、検討することが課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象者が高齢者であることから、慎重に調査計画を立てる必要があった。また、オーラル・ヒストリーの手法を先行研究からマスターすることもに時間をかける必要があった。看護学だけでなく、歴史学の視点を基本に備えて分析する必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
先行研究を基に調査内容を検討する。医療労働組合とその関係者にインタビュー調査を依頼する。対象者が高齢であることから、コロナ禍が落ち着いているとは言え、感染の危険性はあるため感染予防に配慮しながら実施する。
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