Project/Area Number |
22K10792
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
喜田 雅彦 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10844227)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | 脾摘後重症感染症予防 / 患者教育 / デジタル教材 / 学習支援システム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、無脾症や脾臓摘出術の易感染性に特化した重症感染症予防のための患者教育を効率的かつ持続可能にする学習支援システム(Learning Management System;以下LMS)を構築し、LMSの利用状況やLMS利用患者の感染症予防に関する認識や行動の分析を通して、その効果を検証する。患者自身が感染症予防について学習できる環境を整備することで、医療機関の介入がなくとも、患者自身が必要とする情報を得ることが容易になり、感染リスクに対処するための行動変容を促す患者教育が効率的かつ持続可能になることが期待される。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、脾臓摘出術(以下脾摘術)を行った患者背景を明らかにすることを目的として厚生労働省が公開しているNational Database(以下NDB)からデータを収集し、記述統計を行った。 2015から2019年の脾臓切除を含む手術の総件数は21931件で、手術の分類名称としては、膵体尾部腫瘍切除術(脾同時切除)、脾摘出術、腹腔鏡下脾摘出術が抽出された。年齢区分では、70から74歳、65から69歳、75から79歳の順に多い結果であった。性差で比較すると、15から50歳までは女性に多い特徴があり、55以降は男性に多い特徴がみられた。 NDBの分析結果からは、脾摘に至った原因疾患との関連を明らかにできなかったため、脾摘術の適応となる疾患の特徴を検証した。15から50歳までの女性に脾摘術が多く実施されている要因として、特発性血小板減少性紫斑病との関連が考えられた。また、55歳以降の男性に脾摘術が多く実施されている要因としては、胃がんや肝硬変に伴う門脈圧亢進症の関連が考えられた。 今後、特発性血小板減少性紫斑病によって脾摘に至った患者を研究対象者として、患者教育に活用できる学習支援システムの構築を進めていく予定であり、特発性血小板減少性紫斑病の患者会への調査協力を依頼している段階である。 患者教育用のデジタル教材の作成をする上で、感染予防行動をアウトカムとし、患者教育を介入としている先行研究の文献検討を追加で行っており、結果への期待や恐怖感や自己効力感が感染予防行動の関連因子であることを明らかにした。 今後の研究の展開として、感染予防行動に関連する因子を参考にしながら患者教育を行うプログラム案を構成し、活用可能な教材の作成や学習支援システムの選定を進めていくことが必要である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度中に実施予定であった脾臓摘出術を受けた患者を対象にした健康情報に関するニーズを把握するヒアリング調査を行うことができなかったためである。2022年度、近畿圏内の新型コロナウイルス感染症患者が増加しており、共同研究者の医療機関・研究協力者が多忙となった。また、感染対策上の観点からも医療機関を通して、研究参加者をリクルートすることが難しくなったことが主な理由である。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題を今後推進するために、2023年度は脾臓摘出患者への脾摘後の健康情報に関するニーズに関してヒアリング調査を実施する予定である。また、調査結果を基に患者教育に活用できるデジタル教材の制作および学習支援システムのプロトタイプを制作する。研究協力者との評価を行い、学習支援システムに格納する教育内容について、検証する予定である。 2024年度以降は学習支援システムの利用による教育効果の評価に向けて、研究協力機関および研究参加者の募集を拡充していく予定である。
|