Project/Area Number |
22K10798
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
高橋 方子 千葉科学大学, 看護学部, 教授 (80305341)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | バリューズヒストリー / 緩和ケア認定看護師 / デルファイ法 |
Outline of Research at the Start |
本研究はわが国の事情に即したバリューズヒストリーを開発することを目的として行う。まず緩和ケア認定看護師を対象としたデルファイ法による質問紙調査を実施する。その結果および先行研究をもとに日本版バリューズヒストリーを作成する。次に人生の最終段階に対する備えをテーマとした研修会を開催して、日本版バリューズヒストリーの使用の効果の検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
わが国の事情に即した日本版バリューズヒストリー(以下、日本版VH)を開発するために緩和ケア認定看護師を対象にデルファイ法による調査を実施した。調査対象者は研究参加に同意した緩和ケア認定看護師425人であった。1回目調査は2022年8月~9月、2回目調査は2022年11月~12月、3回目は2023年1月~2月に実施した。 調査内容は①対象者の属性(性別、年齢、臨床看護師経験年数、資格取得後経験年数、勤務先、職位、勤務形態)②日本版VHの構成項目の評価③日本版VHの使用方法(3回目調査のみ)とした。日本版VHの構成項目としてのコンセンサスは3回目の調査で『必須である』と回答した対象者が80%以上であることとした。研究遂行に際して千葉科大学人を対象とする研究倫理審査委員会の承認(R04-10)を得て実施した。 調査の結果「病状の悪化が役割や能力に与える影響」、「大事にしたいこと」、「安心できる環境」、「末期疾患になった場合の延命処置に対する希望」などの35項目が精選された。この35項目のうち、「健康上の問題に対する医師からの説明内容」、「余命についてどう思っているかとその理由」、「自分の意思決定の特徴」など9項目は、米国版バリューズヒストリーの構成項目のなかには認めず、国内の先行研究から作成した項目であった。また「信仰する宗教の内容」101人(36.3%)をはじめ宗教に関する4項目は『必須である』と回答した人が30%台~20%台であった。日本版VHの使用方法に関しては「価値観は変化することをふまえて定期的に見直す」について「非常にそう思う・そう思う」と回答した人は273人(98.2%)、「家族に知っておいてもらう」は256人(92.1%)だった。知っておいてもらう人に関しては医師、看護師ともに85%以上の人が「非常にそう思う・そう思う」と回答した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度はほぼ計画通りに緩和ケア認定看護師を対象にデルファイ法による調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は2022年度の調査結果をまとめ公表する。また今回の調査結果とこれまでに実施した訪問看護認定看護師、老健施設看護管理者を対象とした調査結果と統合し、日本版VHの最終案を作成する。それらを根拠として公開講座や研修会などで日本版VHの普及に努める。
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