Elucidating sleep disorders and risk factors in patients with Parkinson's disease
Project/Area Number |
22K10863
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
長城 晃一 福岡大学, 医学部, 助教 (00942103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 義夫 福岡大学, 医学部, 教授 (90291822)
藤岡 伸助 福岡大学, 医学部, 准教授 (20735584)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | パーキンソン病 / 睡眠障害 / 非接触型マットセンサー |
Outline of Research at the Start |
PDの睡眠障害の治療・支援は拡大傾向にあり、科学的根拠も集積されつつある。しかしながら、重症化した後期-終末期PD患者を対象とする研究は未だほぼ皆無であり、有効性、あるいは推奨される具体的な指標や介入内容は明らかでない。これは患者の不利益となるだけでなく、日常的な介護に携わる家族・支援者の無力感、更に燃え尽きに繋がる可能性がある。本研究は、非装着型睡眠センサーを用いて、睡眠障害の実態と類似性の判別、そして継時的変化による危険因子との因果関係を明らかにするための大規模前向きコホート調査を施行する。データの統合的、多角的な解析により、睡眠障害とPD症状および心身機能の因果関係を同定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
非装着・非侵襲のマットセンサー装置を用いたパーキンソン病患者の睡眠状況把握に関する研究について、令和5年度、研究対象となる残り30%の被験者に対してベースライン評価を完了した。これにより、パーキンソン病患者特有の睡眠パターンが明確に示された。初期データの解析により、これらの睡眠パターンがパーキンソン病の他の症状や患者の社会人口学的特徴とどのように関連しているかを調査し、いくつかの重要な関連因子を特定することができた。 具体的には、パーキンソン病患者の多くが夜間に頻繁に覚醒し、その後の再入眠が困難であることが確認された。また、患者の年齢、病期、薬物療法の種類などが睡眠の質に影響を与える要因として浮かび上がった。これらの結果は、パーキンソン病における睡眠障害の理解を深める上で重要なステップとなり、今後の治療法や介入策の開発に役立つと考えられる。 一方、マットセンサーによる判定で起床状態とされたものの、目視確認で入眠状態であると判定された被験者が存在した。この現象は、マットセンサーによるデータ解析の限界を示しており、特にパーキンソン病における特有の身体動作が誤判定の原因となっている可能性がある。このため、誤判定を最小限に抑えるための新たな評価基準を開発するための取り組みも開始した。 この新しい評価軸の取り入れとして、ビデオ観察データをも含めることで、より精度の高い睡眠障害の評価を目指しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症による協力施設の入所制限が解除されるタイミングで、研究計画に従い予定していた対象者全員のベースライン評価を実施することができた。 これにより、研究データの初期集積が計画どおりに進行し、研究の質と進行速度が向上した。また、追跡調査の準備も整い、一年後の追跡データ取得を開始することができ、研究は予定通りに順調に推進されているため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度から開始した追跡調査を残りの対象者からのデータを評価・抽出し、その追跡データを深層学習モデルにより教師なし学習し、他の症状や社会人口学的特徴から睡眠状態の悪化に予測となりうる因子があるのかどうかを検討し、必要に応じてアルゴリズムの改良を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)