Project/Area Number |
22K10892
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
サブレ森田 さゆり 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 副看護師長 (40748802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 治彦 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 副院長 (10397325)
前田 圭介 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 客員研究員 (50775179)
荒井 秀典 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 理事長 (60232021)
安東 由佳子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50314745)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | フットケア / 高齢者 / 糖尿病 / プログラム / ナッジ / フットセルフケア / 高齢糖尿病 / 介入 / セルフケア |
Outline of Research at the Start |
本研究では、①「フットケアができない人の特徴」を明らかにすること、②「足病変が改善しない人の特徴」を明らかにすること、③高齢糖尿病患者の足病変を予防し、「フットケアを継続して行える」ための複合的介入プログラムを開発すること、足げんきプログラムを開発すること、④ 足げんきプログラムを使用した前向き介入試験でその有効性を検証することを目的とした。「必要なフットケアができているか」及び「足病変の発生」を評価し、糖尿病患者の足を守る体制作りの構築、看護業務の効率化を図る。今回の研究成果によりケアへの手助け及び医療費削減が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度、足病変発症予防が期待できるナッジ理論を活用した教育プログラムの作成を実施した。ナッジ理論とは、行動変容を導くことのできるコストのかからないアプローチ方法であり、研究や政策立案において広く注目され、心理学や行動科学の観点で、健康分野におけるナッジ理論の介入が国内外でなされている。ナッジは、人間の意思決定プロセスに存在する潜在意識のバイアスや決められたことをターゲットにすることで、人々を個人的、社会的に望ましい選択へと導くことができる。理論的な枠組みでは、人間は同等の利益を得るよりも損失を避けることを好む傾向にある。したがって利益よりも損失を強調することで、行動の変化を促すことができる。また、人間は重要なことを先延ばしにする傾向があるが、実行予定日を宣言することで、行動を変えようとする(コミットメント)。 ナッジに基づく介入は、慢性疾患の管理など様々な行動を対象としている。海外では、成人の糖尿病患者へのフットケア介入にナッジを使用した有効性を報告し、超高齢者へのナッジを使用し、コンピューターを使用した健康増進活動の成果を報告している。しかし、高齢糖尿病患者を対象としたナッジに基づく介入の効果を評価した研究はほとんどないため、超高齢化社会における糖尿病分野のナッジに基づくメッセージは不明である。 よって、高齢糖尿病患者がフットケアを適切に継続できるようになるためには、高齢者の特性に配慮した、高齢糖尿病患者に特化した「足病変の発症を予防できるナッジを使用した教育プログラム(セルフフットケア教育プログラム:Self Foot Care for older diabetes Program :SFCODP)を開発し、その有効性を評価する。現在、プログラムに沿った介入研究を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究①高齢糖尿病患者のフットケアできない人の特徴を明らかにする。高齢糖尿病患者を対象に、フットケア出来ている人は、フットケアが出来ない人に比較して、どのような問題があるのか検討する(研究1年目令和3年)。研究②高齢糖尿病患者の足病変が改善しない人の特徴を明らかにする。高齢糖尿病患者を対象に、足病変が改善している人に比較して足病変が改善しない人は、どのような違いがあるのか検討する(研究2年目令和4年)。研究③フットケア介入プログラムの作成。国立長寿医療研究センターに通院中の65歳以上の糖尿病患者を対象とした足病変予防フットケア「足げんきプログラム」および教育・啓発教材を作成開発する。研究①②で、見つけられた問題点を解決できるような内容を盛り込み、多職種介入による複合プログラムを作成する(研究3年目令和5年)。研究④ランダム化比較試験開始。
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Strategy for Future Research Activity |
介入群60名、非介入群60名のデータを2024年度は収集し、解析を開始する予定である。2025年度には英文にして、論文化し、海外で発表を予定する。
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