Project/Area Number |
22K10905
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
藤代 知美 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (60282464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 特任教授 (00172792)
畦地 博子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80264985)
田井 雅子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (50381413)
森下 幸子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (40712279)
塩見 理香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (70758987)
高橋 真紀子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (30882948)
中井 有里 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00963894)
池内 香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00611972)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 未治療・治療中断 / 受療行動 / 多職種協働 / 交渉 / 教育プログラム |
Outline of Research at the Start |
精神疾患をもつ人の受療の遅れは、意に反する入院の可能性を高め、その後の受療行動に悪影響を及ぼす。本研究では、対象者との協働関係のもと合意形成を行う「交渉」に注目し、精神科未治療・治療中断者の受療行動を促すための交渉スキル習得プログラムを開発する。具体的には、まず、未治療・治療中断者の受療行動を促すために専門職が地域と協働して行う交渉と、未治療・治療中断者が地域で受けた支援と受療までのプロセスを明らかにする。そして、これらをもとに地域と協働する交渉スキル習得プログラムを作成し、専門職と未治療・治療中断者および家族の視点から評価し、修正してプログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
精神疾患をもつ人の受療の遅れは、意に反する入院の可能性を高め、その後の受療行動に悪影響を及ぼす。本研究では、協働関係のもと多様なコミュニケーション技術を用いて合意形成に導く「交渉」に注目し、精神科未治療・治療中断者の受療行動を促すための、地域と協働した交渉スキル習得プログラムを開発することを目的とする。 2023年度は研究の順序を変更し、精神科未治療・治療中断者が、地域の支援者や専門職と間に意向のズレがある状況で受けた交渉と、それに対する自らの交渉や反応のプロセスを明らかにことを目的とした(研究目標1)。11名の研究協力者にインタビュー調査を行い、M-GTAに従って、下記のようにストーリーラインを描くことができた。 精神科未治療・治療中断者は、<不明瞭な違和感を自他ともに見逃し>て、家族をはじめとする【周囲や自分自身と不一致】が生じる。【偏見と知識不足による医療との隔たり】があり、【理解のない家族らとの接触回避】をする。【思いに沿わない介入への激しい抗い】をする一方で、【支援者不在の極限状態での自己流の頑張り】をする。その後、医療者も交えた交渉が始まるが、<説得され、強引に受診させられる>場合、【無理解な医療を受けたことによる不信と医療回避】が生じ、<治療と強制的治療による自らへ偏見を形成>する。その後、<心配に基づく柔らかな促し>を受けられると、【急激に自己の状況に気づ(く)】き、<考えられず他者にゆだねる>こともある。そして、【多くの人が連携した支援を受け(る)】、【苦しみや求めが理解されたことによる治療継続】がなされ、【納得して治療・回復に向かう】。これらの間、【フラットな関わりの求め】がある。 2023年度後半は、家族が精神科未治療・治療中断者や専門職らとの間で受けた交渉と、それらに対する交渉や反応のプロセスを明らかにするため(研究目標2)のインタビューも開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前々年度までの研究課題「統合失調症患者の在宅生活を支援する看護師の交渉コンピテンシー育成プログラムの開発」を一年延長することとなったことにより、前年度から遅れが生じている。2023年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、遅れを取り戻しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
家族を対象としたインタビューを継続し、分析を終了する(研究目標2)。 次に、当初計画を修正し、先行した研究を用いて、「未治療・治療中断者の受療行動を促すための地域との協働による交渉プログラム案」の開発に着手する。その後、プログラム案を用いて、当初計画案にあった専門職を対象としたインタビューを実施して、プログラムを修正する(研究目標3)。
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