Project/Area Number |
22K10996
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
西村 直子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (30548714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中口 尚始 大手前大学, 国際看護学部, 助教 (30823504)
池田 理恵 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70249051)
桐林 和代 東京医科大学, 医学部, 助教 (70846774)
高谷 知史 大手前大学, 国際看護学部, 講師 (90757303)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 軟骨無形成症 / 子育て支援 / 多職種連携 / 生涯発達 / セルフマネジメント |
Outline of Research at the Start |
軟骨無形成症を持つ患者は,低身長など身体的な制限から生活上の困難が予想され,生涯を通じたセルフマネジメントが必要となります.さらにはその疾病は50%の確率で遺伝するとされています.親となった当事者の子育てには多くの困難が予想されますが,親となる葛藤や子育てにどのような困難や不安に感じるのかは明らかになっていません.本研究では,当事者やその家族の体験等の情報を収集解析し,軟骨無形成症を持つ成人が育児をする際の困難感,当事者や配偶者のもつ不安感について明らかにします.その解析をもとに,軟骨無形成症患者の結婚・出産・育児のライフステージにおける,多職種による子育て支援モデルの構築を試みます.
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Outline of Annual Research Achievements |
当該研究は、軟骨無形成症を持つ当事者が、家庭を持ち、出産、育児をするにあたって経験する内容を明らかにすることを目的としている。これまでの調査では、当事者が成長するうえでの困難感、軟骨無形成症でない親が当該疾患を持つ子どもを育児する際の体験や困難な時期とその内容について明らかにしてきた。当事者の体験としては、身体的な不便さには適時適応しながら成長しているため、特別な困難感は感じていなかった。その一方で、他人からのからかいや中傷に傷ついており、これが生きている以上なくなることはないということに心理的な負担を感じていることが明らかとなった。育児の観点からは、幼児期、特に就学するまでの時期に成長発達の遅れがあることで、体重はほかの子どもと同じように増えてくるが歩行の自立が遅いため、抱っこでの移動に苦労があることなど、身体的な負担が多いことが明らかとなっている。当該疾患を持つ当事者として体験と親の体験は異なっている。この相違点についてさらに深めるため、本調査を開始する前に、当該疾患を持つ当事者から複数回ヒアリングを行い、軟骨無形成症を持ちながら「育つ」ことと「育てる」ことの違いについての予備調査を実施している。また、軟骨無形成症は希少疾患であり、当事者の体験に焦点を当てた調査がないことから、現在、希少な遺伝疾患もしくは慢性的な症状を持ちながら育児を行う当事者についての知見をまとめている。システマティックレビューアプローチで系統的に文献検討を行うため共同研究者全員がシステマティックレビューコースを受講し、修了証を獲得した。サンプル数はかなり少ないことが予測されるため、参加対象者ごとになるべく短い時間で豊富な情報を得るため、適切なインタビューガイドの作成が重要となる。インタビューガイドを作成し、多職種でその内容について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該調査は、軟骨無形成症を持つ当事者が育児をする場合の育児支援についての調査を計画している。倫理申請書の作成にあたり、当事者のプライバシーの保護を慎重に進める必要があり時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
当事者への聞き取り調査のための基礎的な知見を得るためにシステマティックレビューを投稿する。当事者への聞き取り調査のインタビューガイドの完成、およびリクルートを行う医療機関の施設長への説明や同意を獲得し、倫理審査で承認を得る。今年度は早急に倫理申請を進める。そのうえで対象者のリクルートを開始する。
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