Project/Area Number |
22K11119
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
有賀 智也 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (10708069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 江美 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (10290123)
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 認知症という告知 / 軽度認知症者 / その人らしい生活 / 気持ちや思い / 看護ニーズ / 看護支援モデル / 認知症 / 告知 / 軽度認知症 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、3段階で構成し実施する。 第1段階:告知を受けた軽度の認知症者に継続的に面接を行い、軽度の認知症者が自分自身の疾患をどのように受け止め、疾患とともに生活していくことをどのように考えていくのかという一連の生活体験の過程を明らかにする。 第2段階:軽度認知症者の体験から看護課題を抽出し、軽度認知症者がその人らしく生活していくことを支えるための看護支援モデルを開発する。 第3段階:臨床における看護支援モデルの活用可能性を評価する。 以上の計画で、研究を遂行していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「認知症という告知」を受けた軽度認知症者が、その人らしく生活していくことを支えるための看護支援モデルを作成し、その実用可能性を検討することである。研究2年目となる令和5年度は、認知症疾患医療センターを標榜している病院へ研究参加協力を依頼し、研究の条件に合致する軽度認知症者を捜すことを目途とし取り組んだ。結果として、令和4年度に研究参加協力が得られた病院は、継続して研究の参加協力をいただくことができた。また、軽度認知症疾患センターに通院する患者の中から、研究の条件に合致する軽度認知症者を見出すことができた。さらに、3名の軽度認知症者から、研究協力の承諾を得ることができた。 告知後の認知機能がある程度保たれている認知症者に焦点を当てた研究が少ない現状にある中で、日常生活がある程度自立している軽度認知症者へたどり着いたこと、また研究に参加協力いただける同意が得られたことは、本研究の遂行上、大きな前進である。日常生活を営む中で、軽度認知症者がどのような気持ちや思いを抱いているのかは、当事者でなければ分からない。さらに、看護師が当事者の気持ちや思いを分からなければ、どのような看護を必要としているのか推し量ることすらできない。軽度認知症者がその人らしく生活していくことを支える看護モデルを作成するために、その機会が得られたことは、ことさら重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、認知症疾患医療センターを標榜している病院へ実習参加協力を依頼し、研究の条件に合致する軽度認知症者を捜すことを目途とし取り組んできた。結果として、令和4年度に研究の参加協力が得られた病院で継続して研究を実施し、軽度認知症疾患センターに通院する患者の中から研究の条件に合致する軽度認知症者を見出し、3名の軽度認知症者から研究協力の承諾を得ることができた。さらに、3名の軽度認知症者に対して、インタビューガイドにのっとったインタビューを実施し、インタビューデータを得ることができた。インタビュー実施前から、研究の目的や内容を丁寧に繰り返し説明した。同様に、普段から軽度認知症者のそばにいる家族等へも、研究の目的や内容を繰り返し説明した。インタビュー実施時~実施後では、研究に協力していただいた軽度認知症者の体調が崩れるようなことも起こらず、順調にインタビューを進めることができた。よって、現在はおおむね計画通りに研究を遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、3名の軽度認知症者に対してインタビューガイドにのっとりインタビューを実施した。その結果、3名分のインタビューデータを得ることができた。今後は、得られたインタビューデータの内容から逐語録を作成する。そして逐語録を詳細に読み込み、その内容を質的に分析していく。 同時に、厚生労働省の認知症疾患医療センターの整備状況の記載を参考とし、認知症疾患センターを標榜する病院で、研究に参加協力いただける病院を新たに捜すことを試みる。病院から研究の参加協力の同意が得られた場合は、研究の趣旨および協力依頼の説明文書と研究参加承諾の用紙と返信用封筒が入った患者用封筒を、軽度認知症者へ渡すことを書面および口頭で依頼していく。そして、研究参加承諾の用紙の返送があった軽度認知症者へ電話し、再度研究参加の意思を確認する。その後、研究対象者と面談の日時を設定し、直接面会しつつ文書と口頭で研究協力の同意を得る。このような手順で、研究の参加協力が可能な軽度認知症者を捜していく。
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