Dialogue Methods of Deepen Meta Thinking in Public Health Nursing
Project/Area Number |
22K11201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
牛尾 裕子 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00275322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 美矢子 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30864368)
田村 須賀子 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (50262514)
村上 祐里香 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60898865)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 公衆衛生看護 / 看護学基礎教育 / メタ認知 / 対話 / 看護実習演習 / 保健師 / 看護教育 |
Outline of Research at the Start |
メタ認知とは自身の認知を異なる次元から俯瞰する認知で、生涯にわたる自律的学習や熟達化の鍵とされている。本研究では、教材をツールとしメタ認知に着目した学生との対話を通し、公衆衛生看護の思考を深める対話法の構築を目的とする。具体的には、1)公衆衛生看護の思考を深める対話の原則と技法(学生の反応の着眼と発問等)を明らかにする。2)原則に基づく対話を取り入れた学習の有効性を検証する。3)事例や実践を教材に指導する演習・実習において学生の思考を深める対話の指針を提示する。本研究成果は公衆衛生看護教育において、メタ認知による自律的学習者育成の新たな教育プラットフォームとなり、保健師の質の向上に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は下記の方法により対話の原則と技法の明確化に取り組んだ。また、効果的な対話のエビデンス収集のための学生対象の調査を計画し、2023年度実施予定である。 ①研究会議:研究組織を拡充し、背景等が異なる5つの看護系大学から地域看護学教員が参加する研究組織を構築した。また教育心理学の専門家の参画も得た。月1回研究会議を開催し、メタ認知の概念の共通理解を図りながら、研究メンバーの教授活動と関連付け、対話の原則と技法について議論した。教育学分野におけるメタ認知の研究動向と最新の知見、看護学教育において早くから導入された批判的思考の教育とメタ認知概念との関連を明確化し、研究者らがこれまでに確立した状況設定と事例を用いた公衆衛生看護学教育における教員の関わりについて、理論的根拠が明確化された。特に学生が主体的に思考を深めるための「問い」が鍵であることを明らかにした。 ②ワークショップ:日本地域看護学会第25回学術集会WS(2022.8.27 参加者27人)、オンラインWS(2022.9.6 参加者15人)。「公衆衛生看護の思考を深める対話法演習で学生の発言にどのようにフィードバックするか」を開催し、研究メンバー外の参加も得て議論した。 ③文献レビュー:メタ認知概念の看護学教育への導入状況を明らかにするスコーピングレビューを計画した。対象文献を検索し、文献レビューに着手した。 ④学生対象調査計画、研究倫理審査承認済み。(2023年8月から2024年3月調査実施予定)目的:実習において、公衆衛生看護の思考が深まる経験の内容を、学生の語りから明らかにし、学生の思考の深まりに、学生のメタ認知と教員等の指導などの外部環境がどのようにかかわっているのかを検討する。これにより、公衆衛生看護の思考を深める対話法検討の資料を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の通り、対話の原則と技法の明確化に取り組み、学生の思考を深める学習支援の手法の理論的根拠を明確化することができた。特に研究組織に新たに3大学から経験豊かな地域看護学教育研究者の参加を得ることができ、多様な背景をもつ看護系大学で本研究を推進する素地が確立された。また教育心理学の専門家の参画も得られたことにより、本研究で開発する学習支援の手法に関する理論的根拠を強化することが可能となった。研究計画を立案、文献レビューにも着手したが、学会等に発表する取り組みにつながらなかったことが課題である。しかし当初予定した計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終成果は看護学基礎教育の実習や演習の場面において「公衆衛生看護の思考を深める対話の指針」を提示することである。 2023年度は、このための資料を得る目的で、教員による学習支援のかかわりを言語化するための研究を実施する。教員が公衆衛生看護の思考を深めるため、実践的な状況と事例を用いた演習や実習教育の場面で、どのような意図でどのようなフィードバック(特に学生が思考を深めることができるような問いを投げかけるフィードバック)をしているのかについて事例調査を行う。同時に学生を対象に、公衆衛生看護学実習において、思考を深めた経験を調査する。これらの研究成果を基に、学生の思考を深める対話の指針を提示する。新たな教材を追加作成し、その教材を用いた学習支援のための教員向けガイドラインにこの指針を組み込み、本研究の成果とする。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)