Project/Area Number |
22K11218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
西岡 裕子 日本福祉大学, 看護学部, 講師 (10405227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌倉 やよい 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, その他 (00177560)
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40582581)
坂上 貴之 慶應義塾大学, 文学部(三田), 名誉教授 (90146720)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 摂食嚥下機能 / セルフマネジメント / 要支援高齢者 |
Outline of Research at the Start |
高齢者は、加齢による骨格筋量の減少に伴い全身の筋力だけでなく、嚥下関連筋の筋力も低下する。また、全身の筋力低下は嚥下機能の低下に関連していることが言われており、高齢者の摂食嚥下機能の維持向上には、嚥下関連筋のみならず、全身の筋力へのアプローチも重要であると考える。 そこで、本研究は、要支援高齢者のセルフマネジメントを促進する要素を取り入れた「摂食嚥下機能の維持向上プログラム」と「運動機能向上プログラム」を作成し、摂食嚥下機能の維持向上への効果を検証することを目的とする。作成したプログラムの効果が確認されれば、要支援高齢者の介護予防への一助となると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の摂食嚥下機能低下では、嚥下関連筋である舌骨上筋群の筋力低下が喉頭閉鎖不全や嚥下圧形成不全等を引き起こし、誤嚥のリスクとなるため、舌骨上筋群への早期のアプローチが特に重要であると考える。さらに、加齢による四肢筋力低下と摂食嚥下機能低下との関連が示唆され、摂食嚥下機能の維持向上には、四肢筋力増強などの運動機能向上を図ることも重要であると考える。そこで、本研究は、要支援高齢者が、舌骨上筋群の筋力増強を図るための舌突出運動を自律的に実施する「摂食嚥下機能の維持向上セルフマネジメントプログラム」と四肢筋力増強を図るためのハーフスクワットを自律的に実施する「運動機能向上セルフマネジメントプログラム」を開発することを目的とする。 2022年度は、予備研究として研究課題「ハーフスクワットの実施が要支援高齢者の循環器系に与える影響」を実施し、「運動機能向上セルフマネジメントプログラム」に導入するハーフスクワットについて、要支援高齢者が実施することによる循環器系への影響と1セットの回数を検討した。要支援1の認定を受けた高齢者10名(平均年齢79.8歳)がハーフスクワットを実施し、開始前、5回終了時、10回終了時、10分間安静終了時の血圧、心拍数、主観的運動強度(修正ボルグスケール)を測定した。研究参加者10名のうち9名は、全ての測定において血圧、心拍数、修正ボルグスケールが中止基準とはならなかった。しかし、1名は、5回終了時に収縮期血圧が中止基準の180mmHg以上となった。また、開始前と安静終了時の各測定値に有意差はなく、ハーフスクワット10回終了後10分間の安静で開始前の状態に戻ることが予測された。そのため、ハーフスクワットは1セット5回を基本とし、対象者の状態に合わせて上限を10回までとすることは妥当であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、予備研究として研究課題「ハーフスクワットの実施が要支援高齢者の循環器系に与える影響」を実施し、本研究である「摂食嚥下機能の維持向上セルフマネジメントプログラム」と「運動機能向上セルフマネジメントプログラム」開発に関する研究計画書を作成した。日本赤十字豊田看護大学看護学研究科共同看護学専攻において、研究計画審査を受けて合格し、その後日本赤十字豊田看護大学研究倫理審査委員会から承認を受け、現在データ収集中である。そのため、研究はおおむね順調に進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、本研究のデータ収集と分析を行う予定である。本研究では、要支援高齢者の摂食嚥下機能の維持向上を目指し、舌骨上筋群の筋力増強を図るための舌突出運動を自律的に実施する「摂食嚥下機能の維持向上セルフマネジメントプログラム」と四肢筋力増強を図るためのハーフスクワットを自律的に実施する「運動機能向上セルフマネジメントプログラム」の開発を目指しており、現在2か所の施設でデータ収集を行っている。通所リハビリテーション施設に通う要支援高齢者を対象に、各プログラム15名ずつに実施していただき、効果を検証する予定であるが、現在のところ「摂食嚥下機能の維持向上セルフマネジメント」5名、「運動機能向上セルフマネジメントプログラム」2名の参加であるため、予定対象者数に到達するまでデータ収集を継続する。 また、予備研究の研究課題「ハーフスクワットの実施が要支援高齢者の循環器系に与える影響」について、研究成果を論文にまとめ学会誌に投稿する予定である。
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