ニュータウン住民の互助を促進する地区組織・住民組織活動モデルの開発
Project/Area Number |
22K11263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
伊藤 純子 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (10436959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 知代 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (50257557)
杉山 眞澄 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50781738)
高橋 佐和子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (80584987)
池山 敦 皇學館大学, 教育開発センター, 准教授 (80758681)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ニュータウン / 地区特性 / 地区保健師 / 互助 / 地区組織活動 / 住民組織 / 保健師 |
Outline of Research at the Start |
住民同士の繋がりが希薄になりやすいことに起因して,さまざまな健康課題が生じる可能性のあるニュータウンを対象として,地区担当保健師が,地区の健康課題の解決に寄与すると考えられる地区組織・住民活動を促進する支援を効果的に行うために必要な技術論及び方法論をモデル現場に提示できるための研究を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
2022(令和4)年度は研究の端緒として、ニュータウン(以下NT)を対象とした健康支援に関する国内研究の文献検討を行った。国内におけるNT住民の健康支援に関する研究動向を概観し、公衆衛生看護学の視点から、住民に必要な支援及び専門職の役割を考察することを目的とした。2022年7月までに報告された研究を対象とした。NTに関する研究は建築学分野において関心が高く、既存の大規模NTの住民生活を評価し、今後の都市計画に活用する方策が検討されていた。特に、高齢者世帯の増加と過疎化に伴う課題について論じられていた。また、郊外丘陵地に造成されることが多いNTにおいては、住民の生活機能とADL維持が重要なことが示唆された。今後、NTを単位とする研究は、地域特性の理解と高齢者支援の両側面から進展すると推測された。公衆衛生看護学分野における研究の意義として、NTを単位として住民生活及び健康リスクを包括的に評価する地域診断の枠組みの検討や、高齢住民の生活を支える自助・共助に係る地域資源の開発であることが示唆された。この結果は2022年度日本公衆衛生看護学会(仙台)にて発表した。次に、地区保健師が捉えているNTの地区特性に関する質的分析に取り組んだ。住民の健康づくりにおいてどのような影響があるのか、地区保健師の視点からNTの地区特性を考察した。NTは旧地区と比較し健康課題がより顕著である点に特徴があり、社会経済的地位やライフスタイルが似ている住民の集積や、類似した建造環境により特徴付けられるNTは、健康課題のリスクと地域づくりにおける強みの両側面を有していることが示唆された。本成果は2023年度東海公衆衛生雑誌第11巻第1号に採択され掲載予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023(令和5)年度はインターネットによる全国調査の実施を予定している。その準備として2022(令和4)年度は文献検討及び質的研究による論理的枠組みの構築と吟味を行った。質問紙調査に必要なアイテムプールの作成、プレテスト並びに倫理審査の準備を進めており、研究計画に準じ概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023(令和5)年度ではインターネットによる全国調査を行う。得られたデータの統計学的分析、研究課題に対する考察並びに学会発表を行う。研究の質を保障するため、研究班での会議とともに、地域アセスメント調査並びにソーシャルキャピタルに関する研究の実績を持つ専門家からの指導助言を受け調査を洗練する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)