Project/Area Number |
22K11348
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小山 祐司 東海大学, 医学部, 准教授 (80266444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 隆 東海大学, 医学部, 准教授 (00366014)
豊倉 穣 東海大学, 医学部, 教授 (20217566)
水野 勝広 東海大学, 医学部, 教授 (50327649)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 移動型デジタルX線動態撮影 / ベッドサイド診断 / 不顕性誤嚥 / 嚥下障害 / 集中治療室 / 重症患者 / 移動型X線動態撮影装置 / フレームレート / 誤嚥 / 喉頭侵入 / 高度急性期嚥下医療 / ベッドサイド診断法 / 撮影フレームレート / 嚥下時喉頭閉鎖 |
Outline of Research at the Start |
多職種連携による新しい高度急性期嚥下医療の実現へ向けて、我々は汎用X線撮影装置にX線動画撮影機能を持たせた診断装置を用いて以下の開発を目指す。 (A) ベッドサイドでの不顕性誤嚥の診断法 (B)「 息こらえ嚥下法」による嚥下惹起中の喉頭閉鎖を視覚バイオフィードバックさせる訓練法 本研究では以下を明らかにする。 (A) 放射線防護の最適化のため不顕性誤嚥の診断に必要十分な撮影フレームレート (B) 息こらえの程度により変化する非嚥下時の喉頭閉鎖(上方から内視鏡)と、嚥下惹起中の一過性の声門開大を含む喉頭閉鎖(正面からX線動態撮影)の詳細
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Outline of Annual Research Achievements |
移動型デジタルX線動態撮影による不顕性誤嚥のベッドサイド診断:予備的研究 目的: 我々はIntensive care unit(ICU) へ不顕性誤嚥診断の確かな選択肢導入を目指している。デジタルX線動態撮影が可能な移動型汎用X線装置(M-DDR)で確認できるDefault Grayscale Images (DGI)は骨が白く映り、これを反転処理したInverted Grayscale Images (IGI)は従来のX線透視撮影と同様に、骨が黒く映る。本研究の目的は、M-DDRによるベッドサイド撮影で得られた2-5ml液体嚥下の動画像から、誤嚥判定の実用性と課題への対策を探ることである。対象: 重度嚥下障害を含む除外基準に該当せず、主治医から嚥下評価依頼があった成人患者で、X線テレビ室への移動困難を含む選択基準を全て満たした18人(平均89.0歳)。方法: IGIの56 ビデオクリップを嚥下評価に精通した3人がpenetration-aspiration scale(PAS)で評価し、同意した結果を正解とした。別の評価者3人はDGI とIGIの56 ビデオクリップをPASで評価した。PAS1,2を正常範囲、PAS3,4,5を病的な喉頭侵入、PAS6,7,8を誤嚥に分類し、1)IGIとDGIにおける正解率、2)カッパ係数を用いてIGIとDGIの評価一致度を求めた。結果: 全評価者の正解率はIGIでは正常範囲100%、病的な喉頭侵入80-100%、誤嚥83-100%、DGIでは正常範囲100%、病的な喉頭侵入90%、誤嚥83%であった。IGIとDGIのカッパ係数は異常(病的な喉頭侵入と誤嚥) で、ほぼ完全に一致した。まとめ: M-DDRを用いて2-5ml液体嚥下の動態撮影をベッドサイドの高齢患者に実施し得た。撮影直後に得られるDGI動画像による誤嚥判定は受け入れ可能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画以上に進んでいたが、研究責任者の異動と体調不良があり、投稿論文や更なる研究作業の点で鈍化している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の成果として、投稿している英語論文2点のアクセプトと、演題(デジタルX線動態撮影による嚥下惹起中の一過性声門開大の評価:息こらえ嚥下法と強い息こらえ嚥下法)の学会発表と英語論文投稿、これらの成果を基盤にして、集中治療室で抜管後を含む嚥下障害患者に対して移動型汎用X線装置(M-DDR)を用いたデジタルX線動態撮影を実施し、撮影条件の課題と対策についても検討する。我々は重症患者の嚥下診療プロトコールに、移動型デジタルX線動態撮影による不顕性誤嚥診断を組み入れたいと考えている。
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