Project/Area Number |
22K11445
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
木村 貞治 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (70252111)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 地域在住高齢者 / Four square step test / 転倒予防 / 課題特異的ステップトレーニング / 転倒回避能力 / 転倒発生頻度 |
Outline of Research at the Start |
超高齢社会にある我が国において高齢者の転倒予防は、極めて重要な課題となっている。高齢者の転倒予防に関する先行研究で、ステップトレーニングによる転倒率軽減効果が示されているが、高齢者が躓きなどによって急激にバランスを崩した際の“とっさの一歩”という課題特異性に焦点を定めたステップトレーニングによる転倒予防効果についての検証は少ない。そこで本研究は、地域在住高齢者を誰でも何処でも簡便に行うことが可能な多方向への素早いステップトレーニングを行う課題特異的ステップトレーニング群と標準的な転倒予防トレーニングのみを実施する群にランダムに割り付け、両群の転倒予防効果を比較・検証することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度に開始した本研究は、新型コロナウィルス感染症の影響により、当初予定していた地域在住高齢者に対するステップトレーニングの縦断的な介入を実施できない状況であったため、研究計画を見直し、新たな研究課題として、地域在住高齢者を対象に過去の転倒歴より転倒経験群と転倒非経験群の2群に分け、Four square step test(以下、FSST)のステップ動作における方向別の運動学的パラメータを定量的に解析・比較することによって、転倒リスクスクリーニングの具体的な指標をステップ動作の運動学的特性に基づいて明らかにすることとした。 令和4年度は、フィールド調査にむけての準備的作業として、①Four square step test(以下、FSST)のステップ動作時の運動学的パラメータの解析方法の確立と、②測定のためのフィールド調査場所の確保を進めてきた。運動学的パラメータの測定方法については、可搬性に優れているOptiTrack社製の3次元動作解析装置(V120:Trio)とキッセイコムテック社製のモーションキャプチャーソフト(Toe clearance Measure System)、データ統合解析プログラム(KineAnalyzer)を用いることで、FSSTのステップ動作時のステップ幅、ステップ速度、トゥクリアランスの運動学的パラメータを解析する方法を確立できた。また、簡便に設置できるため地域の施設に持ち運びができ、設置のための準備時間も短縮できた。測定のためのフィールド調査場所は、松本市の協力の下で総合体育館における運動教室や、松本市の各地区の福祉ひろばにて、地域在住高齢者の参加協力依頼をポスター掲示並びに複数回の研究説明会にて行った結果、地域在住高齢者の参加協力を得ることができ、横断的観察研究を前に進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度の取り組みとしては、新型コロナウィルス感染症の影響により、当初予定していた地域在住高齢者に対するステップトレーニングの縦断的な介入は実施できない状況であったため、研究内容の見直しを行い、地域在住高齢者を対象に過去の転倒歴より、転倒経験群と転倒非経験群の2群におけるFour square step test(以下、FSST)のステップ動作における方向別の運動学的パラメータを定量的に解析・比較し、転倒リスクの具体的な要素をステップ動作の特性に基づいて明らかにする横断的調査を実施することとした。具体的には、松本市福祉ひろばのコーディネーターが集まる会議に出席し、横断的調査の目的と内容に関する説明会を実施することで、横断的なフィールド調査として、地域在住高齢者66名の参加協力を得ることができた。また、松本市のスポーツ推進課が担当する運動教室(シニア健康教室、ちょこっとライフアップタイム)より、地域在住高齢者17名の参加協力を得ることができた。測定内容は、①転倒状況の調査、②転倒リスクスクリーニングテスト、③体力測定とした。現在、松本市福祉ひろばにおける地域在住高齢者の測定は、8割ほど進めることができたため、残りの測定とデータ解析を行うとともに、協力いただいた参加者に対して結果をフィードバックするために個人ごとの測定結果用紙の作成を準備している段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、地域在住高齢者を対象とした松本市福祉ひろばにおけるフィールドでの測定を継続する。また、測定から得られたデータをもとに、転倒の有無・頻度・場所・方向、転倒リスクの有無、基本的体力要素(下肢筋力、バランス)とFSSTのステップ動作の運動学的パラメータ(ステップ幅・速度、トゥクリアランス)との関連性から地域在住高齢者における転倒経験群と非転倒経験群の2群の転倒リスクの具体的な要素をステップ動作の特性に基づいて明らかにするための解析方法の確立を目指す。令和6年度は、令和4年度および令和5年度に収集した測定データの総合的な解析を行い、地域在住高齢者のステップ動作の運動学的特性と基本的体力要素との関連性を指標とした簡易的で定量的な転倒リスクスクリーニング方法の提言を行うとともに、地域在住高齢者の転倒予防を目的とした課題特異性を考慮したステップトレーニングの必要性と具体的な方法論の提言を行う。
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