Project/Area Number |
22K11473
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
信太 奈美 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (90433185)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 車いすスポーツ / 頭頚部 / 動作分析 / 体幹 |
Outline of Research at the Start |
車いすスポーツは、下肢に障害がある人が主に上肢を用いて車いすを操作して競技を行う。車いすに座ることで骨盤以下の下肢が固定され、それにより頭頚部・上肢・上部体幹に動きが限定されている。車いすスポーツにおいて上肢の運動は着目されているが、頭頚部・上部体幹の動きにフォーカスした研究はなく、また車いすの接触時や転倒に着目した研究はない。本研究の目的は、車いすスポーツにおける頭頸部と上部体幹の動きを運動学的に分析し、さらに競技中の転倒や衝突時に生じる頸部筋の反応について検討することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
車いすスポーツは、下肢に障害がある人が主に上肢を用いて車いすを操作して競技を行うもので、車いすに座ることで骨盤以下の下肢が固定され、それにより頭頚部・上肢・上部体幹に動きが限定されている。車いすスポーツにおいて上肢の運動は着目されているが、頭頚部・上部体幹の動きにフォーカスした研究はなく、また車いすの接触時や転倒に着目した研究はない。本研究の目的は、車いすスポーツにおける頭頸部と上部体幹の動きを運動学的に分析し、さらに競技中の転倒や衝突時にかかる頸部筋の反応について検討することである。本研究は、1)車いす競技における頭頸部と上部体幹の動きの分析、2)競技中の衝突時にかかる頸部の反応の分析、3)競技中の衝突や転倒の頻度の3つからなる。 初年度は本研究の主要な部分となる1)、2)について進めた。測定機器の購入については、研究費の減額と機器の高騰により大幅な研究費使用計画の変更が必要であったが、機器の購入を優先し、それを使用して予備実験を実施した。予備実験は研究1)について、車いすスポーツを行う健常者対して、後頭部・上部胸椎・下部胸椎の3か所にウルティウムモーションセンサー(酒井医療、日本)を貼付し、体育館にて実際の競技を再現し、頸部の屈曲・伸展・回旋角度と胸椎前傾・回旋角度を計測した。研究2)については、研究1)同様にウルティウムモーションセンサー(酒井医療、日本)を貼付し、頸部筋群に筋電計 Delsy(DELSYS Japan)を貼付し、競技を再現した中で生じる車いすの衝突時の頸部筋の筋反応について計測した。この予備実験によって身体動作と筋電計の同期方法、計測機器の破損を防ぐためのセンサーの保護方法や被験者の身体の保護方法などを検討して変更し、固定の方法を決定した。予備実験を得て研究倫理申請書の作成に至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は本研究の主要な部分となる1)車いす競技における頭頸部と上部体幹の動きの分析、2)競技中の衝突時にかかる頸部の反応の分析について進めた。測定機器の購入については、研究費の減額と機器の高騰により大幅な研究費使用計画の変更が必要であったが、機器の購入を優先し、それを使用して予備実験を実施した。予備実験は研究1)について、車いすスポーツを行う健常者対して、後頭部・上部胸椎・下部胸椎の3か所にウルティウムモーションセンサー(酒井医療、日本)を貼付し、体育館にて実際の競技を再現し、頸部の屈曲・伸展・回旋角度と胸椎前傾・回旋角度を計測した。研究2)については、研究1)同様にウルティウムモーションセンサー(酒井医療、日本)を貼付し、頸部筋群に筋電計 Delsy(DELSYS Japan)を貼付し、競技を再現した中で生じる車いすの衝突時の頸部筋の筋反応について計測した。この予備実験によって身体動作と筋電計の同期方法、計測機器の破損を防ぐためのセンサーの保護方法や被験者の身体の保護方法などを検討して変更し、固定の方法を決定した。予備実験を得て研究倫理申請書の作成に至った。研究計画では、初年度に研究倫理の承認を経てデータ計測を開始している予定であったが、研究計画の変更と機器の購入手続き、倫理申請書の作成に時間を要したため、計画はやや遅れている。また、3)競技中の衝突や転倒の頻度に関しては、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響で国内外の競技大会の開催が中止や延期が続いていた影響と研究費削減と研究機器の高騰に伴う研究費用途の変更により国際大会でのデータ収集が今後も困難となったため、まだデータの収集は実施に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目である本年度は、研究倫理申請承認後に1)車いす競技における頭頸部と上部体幹の動きの分析、2)競技中の衝突時にかかる頸部の反応の分析について、車いすスポーツを行う健常者、障がいのあるアスリートに対して研究参加者を募集し、データ収集を実施する。得られたデータから、障害(クラス)や競技、競技レベル別に分析する。研究3)競技中の衝突や転倒の頻度については、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、国内外の競技大会の開催が中止や延期が続いていた影響と研究費削減と研究機器の高騰に伴う研究費用途の変更により本研究では国際大会でのデータ収集が困難となった。しかし、6月に東京でウイルチェアラグビーのアジア・オセアニアチャンピオンシップが開催されるなど、国内においても国際競技大会が開催されるため、国内で行われる車いすスポーツの競技会を選定しデータ収集を実施する。最終年である3年目は、研究1)2)のデータ分析と学会発表を行う。また、研究3)については継続して国内で行われる車いすスポーツの競技会にてデータを収集する。
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