Project/Area Number |
22K11489
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
川上 翔太郎 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (30881304)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檜垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
道下 竜馬 福岡大学, スポーツ科学部, 准教授 (10632028)
上原 吉就 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70373149)
安野 哲彦 福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 運動生理学 / 腎血行動態 / 運動処方 / 運動条件 |
Outline of Research at the Start |
近年、慢性腎臓病(CKD)患者への運動に関する考え方が「運動制限から運動療法へ」とシフトしつつある。しかし、CKD患者に対する安全で効果的な運動条件は十分に整備されていないのが現状である。そこで、本研究では様々な「強度×時間」の運動条件が腎血流量に与える影響を検討し、CKD患者への効果的な運動条件を構築する。加えて、脱水は腎機能悪化の要因とされている。水分補給が運動に伴う腎ストレスの軽減に果たす役割を検討することは臨床上とても有意義である。したがって、本研究では運動条件が腎臓に与える影響を明らかにし、運動中の水分補給が腎臓に与える効能を踏まえ、今後の臨床応用へと発展させたい。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、様々な「強度×時間」の運動条件が腎血行動態に与える影響について検証するものである。申請者はこれまでに運動条件の一つである運動強度に着目し、中強度以下の運動では腎血流量の低下が生じにくいことを明らかにした。腎血行動態は運動の強度や時間に強く影響を受けるが、「運動時間」が腎血流量に変化をもたらすかどうかは明らかでなかった。そこで、申請者は運動強度および時間と腎血行動態との関係について検討した。そして、中強度の持続運動が腎血流量を維持し腎機能を障害しないという成果を得て、中強度の持続運動が慢性腎臓病(CKD)患者にとって安全で効果的な運動条件の一つになりうることが示唆された。 CKD患者に対する運動に関する考え方が「運動制限から運動療法へ」とシフトしつつあり、運動の重要性が認識されるようになった。しかしながら、CKDは原因となる疾患により腎障害の機序が異なり、その病態は極めて複雑である。したがって、患者の病態や症状に合わせたテーラーメイドな運動処方が求められる。そこで、本研究では異なる運動条件(強度、時間)下での運動が腎血行動態にどのような影響を与え、腎臓にどの程度ストレスを与えるかを明らかにする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度に計画した実験について、概ね予定通りに進み、解析結果も得られているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策としては、超音波エコーを用いて非侵襲的に様々な「強度×時間」での運動に伴う腎血流量の変化を評価し、腎血行動態にとって効果的な運動条件をさらに深く検討する。また、「運動」という刺激が腎微小循環に有益な効果をもたらす可能性を見出し、それらの制御機構を明らかにしていくために解析を進めていきたい。さらに、運動前後および回復期での血中および尿中バイオマーカーを測定することで、腎血行動態制御機構および腎臓への負担度の解明に迫り、それらを統合して考察していきたい。
|