Project/Area Number |
22K11525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水野 貴正 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (70723708)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 柔軟性 / ストレッチング |
Outline of Research at the Start |
静的ストレッチングの効果を最大化するため、最適なストレッチング強度やストレッチング時間を解明する研究は積極的に行われている。しかし、対象者の柔軟性の高低差がストレッチングの作用にどの程度影響するかは不明である。本研究は、柔軟性の高い者と低い者では筋腱の力学的特性や神経的特性が異なる点に注目し、柔軟性の高い群と低い群の間で静的ストレッチングの影響にどのような差があるかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、柔軟性の高い群と低い群の間で静的ストレッチングの影響にどのような差があるかを明らかにすることである。 本年度は、研究倫理審査および実験①、②を実施した。研究倫理審査については承認を得られた。実験①では、柔軟性の高い群と低い群では、筋腱の力学的特性、神経的特性、形態にどのような差があるかを明らかにすることを目的とした。42名の実験参加者を募集しており、各対象者の様々な測定値に基づいて対象者を高値群、中程度群、低値群に分け、データの比較を行う予定である、現在、実験途中段階(約30名終了)であり、対象者のリクルートおよび測定を実施している。実験①で差の見られた因子は、実験②または実験③において柔軟性の高い群と低い群で静的ストレッチング後の変化に差が見られる可能性が高い注目因子となるのではないかと考えている。次に実験②として柔軟性の異なる集団に対する静的ストレッチングの影響の差を検討した。ここでは、長年のストレッチングにより柔軟性が高いと考えられるバレリーナと、一般大学生に対する5分間の静的ストレッチングの影響の差を比較した。その結果、関節可動域、筋の伸展性などは両群で変化が見られたが、変化量に差はなかった。一方で相対的なストレッチング強度はバレリーナ群が低値を示した。これらの結果から、一般的にバレリーナ等の柔軟性の高い人は、既に高い柔軟性をさらに向上させるため一般の人と比べて長時間・高強度のストレッチングを行っていることが多いが、一般の人と同程度のストレッチングを行えば同程度の効果が得られることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、実験①および②を行う予定で会った。実際には、実験①および②を実施できており、概ね予定通り進行している。現在までの進捗状況として、まず、本研究課題全体について倫理審査を受け、承認を得た。その後、実験の準備、予備実験を行い、現在では本実験を開始している。実験の準備として、初年度に購入を予定していた超音波画像診断装置を購入した。予備実験では、測定指標および測定方法の最終確認を行った。実験①については42名の大学生を対象とする予定で、現在約30名の測定を完了している。測定に関して大きな問題は発生しておらず、測定項目、実験設定についても当初申請から大きな変更をすることなしに測定を行っている。一方で、実験②としてバレリーナ13名と一般大学生13名を対象に実験を行った。測定は完了しており、大きな問題は特にかった。解析についても完了し、現在、学会発表や論文作成の準備を進めている。解析に関しても大きな問題は発生せず、両群間の変化量の差などを検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、実験①については本実験を継続し、目標対象者数に達するめで測定を行う。その後、解析を行い、学会発表および論文執筆へと進めていく。実験①の成果は2023年度の国内学会にて発表することを目標している。また、論文に関しては、スポーツ医学系、トレーニング系の欧文誌への掲載を目標とし、対象ジャーナルを検討している。実験②については2023年度の海外学会での発表を予定している。また、スポーツ医学系、トレーニング系の欧文誌への掲載を目標として論文を作成中である。 今年度行う実験として実験③を予定しており、40名程度の対象者に対してストレッチングを行い、ストレッチング効果の大きい対象者と小さい対象者の間で、関節の柔軟性や筋形態などにどのような違いがあるのかを検討する。また、実験①の結果を応用展開し、関節の柔軟性、筋の力学的な柔軟性、神経系に基づく柔軟性について値の大小によって対象者3群に分け、群間でストレッチング効果の違いを比較検討する予定である。
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