Project/Area Number |
22K11556
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
|
Research Institution | Sapporo University |
Principal Investigator |
金 誠 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (40453245)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | YMCA / 解放後朝鮮 / 脱植民地 / スポーツ |
Outline of Research at the Start |
本研究はスポーツに関わった朝鮮知識人らに着目し、スポーツにみる規律性と越境性という特性を踏まえながら、解放後の朝鮮社会におけるスポーツの果たした役割について明らかにすることを目的として遂行する。 研究課題としては解放後のスポーツ大会ならびにアメリカ軍とのスポーツ交流の実際や解放直後の治安維持に関わったスポーツ関係者と新たなスポーツ組織の結成に見られるポストコロニアル状況、さらに脱植民地化のなかでの国際スポーツ大会参加のプロセスなどについて明らかにし、朝鮮知識人らの言動を確認しながら当該期のスポーツの役割について検討を進める。
|
Outline of Annual Research Achievements |
22年度は国内での史資料の収集を中心に研究を遂行した。解放後のスポーツ状況のなかでも、YMCAの活動に着目して史資料の収集を行なった。本課題において着目しているのは張権という人物であり、彼のライフヒストリーを追いかけている。張権に関わる先行研究としては、彼に直接関わるものとして2017年にユ・ソンヨンによって記述された「越北体育人張権の体育活動と思想」韓国体育学会誌第57巻第2号があげられる。本研究は本課題に大いに参考になるものであり、張権の活動に関わる史実が記述されており、本課題ではこれらを参考にしつつも、他の朝鮮知識人らとの関係の中で張権のスポーツ活動がどのように位置付けられるのかを検討している。とりわけ呂運亨との関係が分かる資料が発見できればと考えている。今年度はそうした資料の発見には至らなかったため、これらも含め新たな史実の発見に努めているところである。 22年度の調査では、張権に関わる韓国の新聞資料の収集、ならびに彼の活動や言説を『青年』などを含む雑誌資料から全て収集することができている。現在、収集した史資料の分析中であるが、不明な点もまだ多くあり、前述した点も踏まえて23年度に明らかにできていない点に関わる史資料の収集を再度行わねばならない。 また同時に植民地期の朝鮮におけるキリスト教の系譜やYMCAの役割についても本課題を進めていくうえで重要な知識となるため、その他の関連文献などから情報を収集しているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他の研究課題の最終年度とのかね合いで、エフォートの配分に若干偏りができてしまい、本研究課題においては文献・史資料の収集が主要な作業となったため、その後の資料の整理と分析、研究ノートあるいは研究論文の記述までにはいたっていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
22年度に収集した文献・史資料の分析に取り掛かり、研究ノートあるいは研究論文を23年度中にまとめていくつもりである。さらに今年度は韓国へのフィールドワークの予定をしているため、調査の準備と計画を立て、韓国での本研究課題に関わる先行研究ならびに史資料の収集を進めることとしている。また22年度に発見できず収集しきれなかった資料を国内で再度調査していく予定にしている。
|