Project/Area Number |
22K11567
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
|
Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
兒玉 友 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (40636164)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 千広 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10321150)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | 障害者スポーツ / 競技団体 / 組織間連携 / 統合 / 組織 |
Outline of Research at the Start |
障害者スポーツの推進において、社会連携は重要である。それによって障害者スポーツ体制が整備され、障害者スポーツの実施環境が整うだけでなく、スポーツを通じた共生社会の実現の促進も期待できる。 本研究の目的は、全国・地方といったレベルにおいて、健常者と障害者の競技団体間連携の条件やあり方を明らかにし、競技特性や地域の現状に応じて類型化を図ることで、共生社会を意識した地域の新たなスポーツ推進モデルを示すことである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全国・地方といったレベルにおいて、健常者と障害者の競技団体間連携の条件やあり方を明らかにし、競技特性や地域の現状に応じて類型化を図り、共生社会を意識した地域の新たなスポーツ推進モデルを示すことである。 2022年度は、障害者の中央競技団体の公開資料(ガバナンスコードの自己説明等)から、各競技団体の事務局体制や他の競技団体との連携状況等について課題を整理した。次に、日本パラリンピック委員会加盟団体及び日本パラスポーツ協会競技団体協議会を参考に、国内における障害者スポーツ競技団体を種目別、障害種別で分類した。資料調査の結果、障害者の中央競技団体は障害種により分類されている競技団体(特に身体障害、知的障害、聴覚障害)が数多く存在し、同じ競技種目の中に障害の種類別に多数の競技団体が併存していること、種目別の分類が困難な競技が存在することが明らかになった。オリ・パラの競技団体間の連携については、国内で行われたパラバドミントン国際大会においてフィールド調査を実施した。 2023年度は、障害者スポーツ競技団体(夏季・冬季パラリンピック競技種目)を対象に、障害者スポーツ競技団体間の連携に関する質問紙調査を実施した。内容は、①運営状況、②事務局体制、③収益状況、④組織間の連携の現状(同じ競技の他の障害種別の競技団体、同じ障害種別の他の競技団体)、⑤組織間の連携の必要性の自覚であった。本質問紙調査の分析結果は、2024年8月に開催されるASAPE2024(アジア・アダプテッド体育・スポーツ学会)にて発表予定である。 2024年度は、調査協力の承諾を得た競技団体に対し、組織間の連携の在り方等に関するヒアリング調査を実施予定である。質問紙調査及びヒアリング調査の結果から、競技団体の特性に応じた類型化を図る。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、4項目に分類し調査を進めている。①中央競技団体と障害者中央競技団体の連携に関する調査、②障害別(身体・知的・精神障害)中央競技団体の連携に関する調査については、2023年度に定量的調査及びパラ競技種目の国際大会等においてフィールド調査を行った。定量的調査は①及び②を含むものとし、競技団体へ配布した質問の内容は、運営状況、事務局体制、収益状況、組織間の連携の現状(同じ競技の他の障害種別の競技団体、同じ障害種別の他の競技団体)、組織間の連携の必要性の自覚であった。分析結果を2024年8月に開催されるASAPE2024(アジア・アダプテッド体育・スポーツ学会)にて発表するため、抄録としてまとめ提出した。残り2項目③障害者中央競技団体と障害者地方競技団体の連携に関する調査、④全国・地方における健常者と障害者の競技団体間連携の理想的な条件やあり方については、2024年度は、協力を承諾いただいた競技団体へのヒアリング調査を行い、全国・地方における障害者中央競技団体と障害者地方競技団体の理想的な条件やあり方について類型化を図る予定であるため、おおむね順調に進展しているとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、協力を承諾いただいた競技団体、資料調査から得られた先進事例のある競技団体に対し、中央競技団体と障害者中央競技団体の連携、障害別(身体・知的・精神障害)中央競技団体の連携、障害者中央競技団体と障害者地方競技団体の連携に関するヒアリング調査を行い、本研究の目的である、全国・地方における障害者中央競技団体と障害者地方競技団体の理想的な条件やあり方について類型化を図る。研究の成果については、ASAPE2024(アジア・アダプテッド体育・スポーツ学会)及び日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会において発表し、論文としてまとめ、アダプテッドスポーツ科学誌に投稿予定である。
|