Project/Area Number |
22K11641
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
福ヶ迫 善彦 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20398655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 大輔 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (00738411)
松本 祐介 川村学園女子大学, 教育学部, 准教授 (30738000)
荻原 朋子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (50365566)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | ICT / 個別最適な学習 / 協働的な学習 / 嗜好を深める学習過程 / ギガスクール / 体育 / 思考力 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、器械運動とボール運動の授業を撮影し、子供の発言や学習活動から、思考のポイントを明らかにするとともに、個別最適な学習が行われるために、どのような補助等が必要かを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
個別最適な学習と協働的な学びを推進するため、iPadを利用して、機械運動の授業に介入した。東京都A小学校で、6学年の児童を対象に行った。効果を測定するために事前事後に機械運動に関する知識テストを行うとともに、学習カードをテキストマイニングによって分析した。その結果、知識テストでは事後の得点が有意に高くなり、知識の獲得に学習過程が効果的であったといえよう。また、テキストマイニングの分析から単元後半において複雑になるとともに、技のポイントと見る視点に強い関係性が見られた。これらのことから、本単元で用いた学習過程が効果的であったと言える。 次に、バッティングのイメージづくりについて大学生を対象に分析した。AグループはiPadを利用して、Bグループは口頭のみでのフィードバックを行なった。まず、自分自身のバッティングイメージを問い、次に実際にバッティングを行い(その際、AグループはiPadで撮影)、その後Aグループは映像を見ながら改善点を記入し、Bグループは口頭で互いにフィードバックを行い改ざん点を記入した。その結果、より具体的な改善点を記入できたのはAグループで、自身のイメージをどれくらい想像できたかについて全ての学生が5の得点を、Bグループは2.7得点にとどまった。 以上のことから、iPadを活用し運動をイメージ化するとともに、思考力を高める学習過程を行うことで、知識は多様化し、関連性が高くなる。よって、思考が深まったといえよう。 また、小学6学年から中学1学年の子どもを対象に経年的に分析したところ、中学1学年の方が構造的にバスケットボールの側溝の方法について認識していた。小学6学年は、パスとシュートが独立した関係にあったが、中学1学年はパスとシュートに強い関係性が見られ、また、空いた空間に走り込む動きも結びつきがあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
体育学会、スポーツ教育学会で口頭発表は複数回行なっているものの、雑誌等の原稿以外での論文発表は行えていない。社会的還元を考えるならば、早急に論文にすることが求められる。ただし、小中学校の教員を対象とした勉強会を3地域で行い、分かったことを還元している。実際に授業に取り入れていただき、効果を確認している。今後は全国紙での発表を行う。 他方研究方法は、多くの部分でクリアできていると考える。特に、ナラティブに論文を構成することはこれまでの体育科教育学の分野ではあまり行われてきていないので、そのことも論文作成に反映したい。 研究の成果から、発問→記述→運動→映像の確認→修正→運動→まとめ、という学習過程は効果的である。また、個別最適な学習に関して、個人で行うよりも仲間と一緒に移動し、撮影、声掛けすることでより効果的であることがわかった。今後はこのことにかかわって検証授業を行う。 本年度は学会誌への投稿が重要な責務と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
進捗状況にも記入したが、論文に投稿することが重要である。また、検証授業を行なって確固たる学習過程の提案にしたい。
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